2020年、われわれKing Gnuはアルバム『Ceremony』をリリースして以降、一曲たりとも新曲をリリースせずに、じっくりと自分たちの生き方を見詰め直してきました。
そんな中でこの”35歳の少女”というすてきな作品と巡り合いまた新たな一歩を踏み出す訳です。ご期待ください。
失われた25年間を懸命に生きている役を演じるいまの私には、沁み過ぎる歌だ。
毎日を、揺らぎながらも頑張って生きている自分を、自分以外の誰か、一人でいい、少しでいい。
理解してくれる人がいたら、それは、とてもありがたく幸せなことなんだ。
「35歳の少女」のキャラクターそれぞれの業、心に抱く違和感、日々の葛藤にこの曲が溶け込み、より一層の深さと彩りを与えてくれるに違いない。
常田さんと初めてお会いした時のことは、忘れられません。
僕が勝手に「クイーンの再来」と思っている今、最も輝いているグループのひとつであるKing Gnuの若きリーダーを前にして、とても緊張しました。
僕と脚本の遊川さんとで、このドラマに懸ける熱い思いや「ありきたりな曲は、要らない…絶望している主人公に神から降臨したような…魂を揺さぶるような、これまでのKing Gnuさんのイメージを壊すような…」
勝手なことを並べ立てました。
黙って聞いていた常田さんは、一言「面白そうなので、やってみます」と言ってくれました。
出来上がった曲を聞いた時、4人の若者の才能に、あらためて驚かされました。
柴咲コウさん演じる主人公の苦悩と、それでも前向きに生きて行こうとする姿勢、それをそばで見詰めている人たちの思いが、見事に歌い上げられていました。
10月10日、初回の放送の中で流れるこの曲と、視聴者の皆さんとの出会いが忘れられないモノになることを確信しています。
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