9月1日にクランクインした'16年のNHK大河ドラマ「真田丸」(NHK総合ほか)の取材会が、9月5日に長野・上田市で行われた。
「真田丸」は、堺雅人主演、三谷幸喜脚本で戦国時代最後の名将といわれた真田信繁(幸村)の生涯を描く。信濃の一領主に過ぎない真田家が力を合わせ、戦国の荒波を生き抜く家族愛の物語だ。
取材会が行われたのは、真田家の館や居城があった上田市。堺は、「念願の“真田の郷”上田に来ることができました。ここから、全ての真田の物語が始まったということで、キャスト・スタッフ共々楽しみにしておりました」とあいさつした。
ヒロインで、信繁の生涯のパートナーとなる、きり役の長澤まさみは「信繁を支えていく役を演じます。プロデューサーによれば、きりは“戦国のヤンキー”だそうです。そもそも戦国時代にヤンキーがいたかは分かりませんが、元気よく演じていきたいです(笑)」と笑顔を見せた。
また、信繁の初恋の女性・お梅を演じる黒木華は、大河ドラマ初出演。「お梅は、強くてかわいく、少し天然なところもありという役どころです。百姓もやっているので、結構活発で、殺陣もやらせていただくんですが久々なので楽しみです」とコメント。
ことし3回目の上田だという堀田作兵衛役・藤本隆宏は、「3回とも来た瞬間に鼻水が出るんですね。長澤さんにも会った瞬間に『鼻水先輩』と呼ばれるくらいで。多分、空気がおいしくて、反応しているんだと思うんですよ!」と上田の空気のきれいさを熱弁。これには、堺も「空気が良くて鼻水が出るってどういうことですか!?(笑)」と大笑いだった。
堺は、そんな撮影の舞台・信州について「多様性という言葉がすごく当てはまる土地だと思います。いろんな土地があって、いろんな文化があって、それがゆるやかに連合していく。真田も大きな大名に染まるのではなく、多様性を残しながら、大名たちの間をするすると抜けていく。その柔軟さは、すごく信州らしい生きざまだったのではないかと思います。真田の物語は、信州でなければ起こり得なかった物語だったと感じます」と語った。
さらに、出世作となった'04年の大河ドラマ「新選組」でも脚本を務めた三谷幸喜については、「まず、三谷作品に50本(『真田丸』は全50回で放送される)出られることが喜びです。これまでの戦国時代を舞台にしたドラマの“お約束”みたいなものを全部壊してくれるんじゃないかなと思っています」と期待を寄せた。
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