柴咲コウ主演の「ABC創立65周年記念スペシャルドラマ『氷の轍』」(テレビ朝日系)が、11月5日(土)夜9時から放送される。
原作は、直木賞作家の桜木紫乃が同ドラマのために書き下ろした新作。主演の柴咲は“孤独”と“屈託”を抱えた新人刑事・大門真由を演じる。北海道・釧路を舞台に、母の顔も知らない真由が連続殺人事件を追う。ほか、沢村一樹、余貴美子、宮本信子ら豪華出演者が集結する。
撮影を終えた柴咲は「20日間近く釧路で撮影ができたことは、真由の思いと対峙(たいじ)する上ですごく良かったです」と自身が演じる役としっかりと向き合えたよう。
そして「少し『孤独でなければならない』という感情はあったかもしれません。自分を(役で)がんじがらめにさせようとしているような…。現場にも、マネージャーさんに来てもらうことなく、マネージャーさんもいない状況でなるべく一人の時間を作るようにしていました」と振り返った。
役どころについては「ネガティブなことではなく、生まれてから死んでいくのは一人きりだということ。もちろん誰かの影響とお陰で生命を得るんだけど、死んでいくのは一人だと。真由は、そういうことを小さいときから考えざるを得ない環境にあったんだと思いながら演じました」と印象を明かした。
真由の先輩刑事・片桐を演じる沢村は、柴咲の印象を「好きと嫌いがはっきりしている人。演じるときも、僕が『このせりふをこうしたいんだけどどう思う?』って聞くと、『そうしてもらえると楽です』とか『そうすると次のせりふが言いにくくなります』とか、ダイレクトに言ってくれる。もちろん、その理由もある。ストレートでとてもやりやすかったです」と語った。
事件の舞台となる釧路の女社長・小百合を演じる余は「都会ゆえの孤独を感じる瞬間はありますね。釧路で小百合が感じたであろう、逃げ場がないけどこの世にいなければならない孤独とは違って、都会だと逃げられる感じはしますけどね」とドラマのテーマとなっている孤独と屈託について、普段感じていることを明かす。
真由とスケートリンクで顔を合わせる女性・千恵子を演じる宮本は「真由と千恵子は孤独な女同士。スケートで心を少し通わせるという展開は、監督の演出も含めて非常に面白かったです」と撮影を振り返った。
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