「おちょやん」“父との決別”反響大きくトレンド1位!“9歳の名女優”と話題の“千代”子役・毎田暖乃とは?

2020/12/04 11:28 配信

ドラマ

「おちょやん」第1回より(C)NHK

コテコテの大阪弁はテープを何度も聴いて練習


第1週「うちは、かわいそやない」は、毎田の演技が際立つ週だった。傍から見ればひどい境遇で生まれ育っているのに明るく前向きで、逞しい。栗子の嫌がらせにも決して泣き寝入りはせず、知恵と負けん気で立ち向かう。そんな千代に、視聴者からは「泣けた」「応援したくなった!」の声が飛び交った。

幼少期の千代を演じる毎田暖乃(まいだ・のの)は2011年9月25日生まれ、大阪府出身の9歳。連続テレビ小説「スカーレット」(2019-2020年、NHK総合ほか)に、ヒロイン・川原喜美子(戸田恵梨香)の親友・熊谷照子(大島優子)の娘・雪子役で出演した。本格的なドラマ出演は、「スカーレット」以来今回が2作品目となる。

だが演技力はすでに一級品。「おちょやん」では、約500人が参加したオーディションからヒロイン幼少期役を射止めた。

毎田について、「おちょやん」制作統括の櫻井壮一チーフプロデューサーは、「簡単な台本を読んでもらったのですが、それを見た瞬間『この子しかいない。レベルが違う』と思いました。怒鳴ったり、泣いたり、笑ったり、とても表現力が豊かで、そして、相手のお芝居を見ながら演じることができる子役だと感じたため毎田さんに決めました」と起用理由を明かしたが、第1週を見れば“この子しかいない”の言葉にもうなずける。

テルヲや栗子との丁々発止のやりとりでは豪快な河内弁を操り、“ダメダメなお父ちゃん”テルヲにアドリブで蹴りを入れるなど、見事な芝居度胸も備える。大阪出身ではあるが、コテコテの河内弁は方言指導を受け、方言が吹き込まれたテープを何度も聴いて習得したそう。そして、時に本心とは裏腹の言動をしてしまう剛情っぱりの千代を繊細な表情で表現していく。