HTB北海道放送で10月から放送中の、水曜どうでしょう2020年最新作「21年目のヨーロッパ21ヵ国完全制覇」。ミスター(鈴井貴之)、大泉洋と藤村忠寿、嬉野雅道ディレクター4名での海外ロケもますます盛り上がりを見せる中、2021年1月2日(土)に前作に当たる「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編」全9話を北海道ローカルで一挙放送する。
「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編」は2007年に放送。大泉による「誰も知らないのに番組内でもっとも人気の高い名物キャラの一人」いとこの“みっちゃん”の物まねなど、現在放送中の最新作にも繋がる名場面、名セリフが登場する。
嬉野Dが振り返る「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編」
1996年に始まって毎週水曜日の夜に北海道で放送されつづけた水曜どうでしょうが最終回を迎えたのは2002年のこと。でも、最終回を迎えた後も水曜どうでしょうは2006年まで、年に一作だけは北海道で「新作」を制作放送していたのです。
「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編」は、番組を終えてまだ4年、年に一度の新作に向け4人が満を持して挑んでいた、そんな頃の作品です。1997年にビザの要らない西ヨーロッパ21ヵ国をレンタカーで走破しようと企画された若さ溢れる試みはドイツの古城街道で遊びすぎて13ヵ国訪問したところで時間切れ終了となり、2年後の1999年に再度チャレンジするも北欧4ヵ国を回りきったところで再び時間切れ終了。残す未踏破の国数はバチカン、サンマリノ、ポルトガル、そしてアイルランドと、まだ4ヵ国。「明らかにアイルランドだけが離れている」ことに気づいた我々どうでしょう軍団は、それまでタイトルに冠していた「21ヵ国」を「20ヵ国」と乱暴に書き換えて、あっさりアイルランドを捨て去ると企画に終止符を打つべく欧州最後の旅に出たのでありました。
この旅は全9話にもなった旅なんだから、きっと色んなことが起きたでしょうが、私が泣くほど笑って今も色濃く覚えているのは、企画も始まらない前のローマの朝に藤村くんが突然捻挫してタレントの前に現れたことと、なぜか脈絡もなく連呼され続けた製薬会社の商品名。そしていまだに会ったこともない大泉洋のいとこのみっちゃんの物まねです。
何が面白くなるかなんて本当にロケに出てみるまで分からない。そう言った意味でもこれはテレビ番組制作の金字塔です。
放送日:2021年1月2日(土) 昼1.00-5.30 ※北海道ローカル
出演者:鈴井貴之、大泉洋
ディレクター:藤村忠寿、嬉野雅道