<人生の楽園>空き家となっていた思い出いっぱいの実家を甘味処としてよみがえらせる
2月6日(土)放送の「人生の楽園」(毎週土曜夜6:00-6:30、テレビ朝日系)では、50歳の節目に一念発起し、空き家となっていた家族の思い出が詰まった実家をのんびりくつろげる甘味処としてよみがえらせた室井恵子(52歳)さんと、それを支える家族の日常を紹介する。
舞台は足利市
栃木・足利で生まれ育った室井さんは、厳格な父のことが好きだった。そして結婚して那須塩原で3人の子育てに奔走していた頃、父が他界。
やがて室井さんは離婚を経験し、子育てが一段落すると、気掛かりは母が老人ホームに入って空き家となり、すっかり荒れ果てた実家のことだった。
なんとかしたいとの思いで料理好きな高校時代からの親友に相談したところ、50歳という人生の節目にカフェを始めようという話になった。早速、息子や叔父に手伝ってもらい実家をリフォームし、2019年5月にランチが自慢のカフェ「茶房のの」をオープンした。
しかし、半年後に親友が親の介護で店から離れてしまい、さらに追い打ちをかけるように新型コロナウイルスの影響で、2020年4月に休業。一度は店を畳むことも考えた室井さんだったが、再開を望む周囲の声もあり、2020年10月に一人でできるようメニューを甘味に絞って再び営業を開始した。
築70年の実家を改装した店内は、客からも実家にいるような雰囲気で落ち着くと評判。店名の“のの”は、客にのんびりしてほしいという室井さんの思いが込められている。
子どもの頃から甘いものが好きだった室井さんが手作りするのは、わらび餅や白玉などの和スイーツと、抹茶やゴマなど和テイストのケーキ。さらに一日一組限定で和洋のスイーツが3段の専用皿に盛られた、アフタヌーンティーも人気だ。
そして現在、室井さんの心強い助っ人が俳優の次男。新型コロナの影響で仕事が減り、帰郷して店を手伝ってくれている。