「イスラム国」の人質になった写真家・ダニエル・リューが、拘束から解放までの一部始終と実態を明かす
3月6日(土)の「世界一受けたい授業」(毎週土曜夜7:56-8:54、日本テレビ系)では、「今、新型コロナで意外な広がりをみせている新現代病ランキング」と「今注目の映画『ある人質 生還までの398日』に学ぶ「イスラム国」の脅威」を放送。生徒(パネラー)には、小島瑠璃子、佐藤栞里、佐藤勝利、長野智子、森崎ウィンが登場する。
2時限目の授業「今注目の映画『ある人質 生還までの398日』に学ぶ「イスラム国」の脅威」には、「イスラム国」に拘束され人質となった経験を持つデンマークの写真家・ダニエル・リュー先生が登場。なぜ、「イスラム国」の人質になってしまったのか…?今注目の映画「ある人質生還までの398日」より「イスラム国」の実態を学ぶ。
もともとデンマークの体操選手だったダニエル先生は、ケガにより選手生命を絶たれ、昔から興味を持っていた写真家に転身。撮影したいと願っていたのは、「戦火の中で暮らす人々の日常」。選んだ場所は当時内戦が続くシリアだった。2013年に念願叶って、シリアに入国した先生は現地ガイドと共に国境の町アザーズへ。その撮影中、突然「イスラム国」戦闘員に拘束されてしまう。
拘束されていた398日間。食事をスタジオで再現
朝昼兼用のオリーブ10粒。そして夕飯は中東のパン「ピタ」に、パサパサのゆで卵を挟んだもの。1日たった2回のわずかな量を与えられるだけ、ときには食事がでない日もあり、次はいつどれだけ食べられるかも分からない状況だったという。さらに、拘束の過酷さを物語るのは、つらい仕打ちを受けた際にできた手首の傷跡。一体、どのような状況だったのか、授業では詳しく語る。
また、拘束中に出会ったアメリカ人ジャーナリスト・ジェームズ。彼が手作りした紙製のチェスセットで遊ぶことが唯一の娯楽となり、なんとか前向きな気持ちを抱き続けることができたダニエル先生。また、ジェームズは「イスラム国」の戦闘員に対して服や薬などの要求も強気に行っていた。拘束期間を通じて二人は共につらい状況を乗り越え、心許せる相手になっていったと語る。
解放された今だからこそ、語れること
生きて解放されたからこそ思う今の心境とは…?幸せだと思うこと。日本人に伝えたいこと。そして、日常が平和であることがいかに大切なことなのか、ダニエル先生が実感を持って話す。この日の生徒の1人、森崎は両親の母国・ミャンマーの現状に「自分の家族がどうなってしまうか分からない...そんな日が突然訪れることもある。こういう授業で、しっかり考えるきっかけになるのは貴重なこと」とコメントし、必見の授業だと訴えた。