「緊張していることはいいこと」桝太一アナ、“ニュースの伝え方”語る!後輩へのアドバイスも<世界一受けたい授業>
後輩へのアドバイス
――後輩アナウンサーにアドバイスする機会なども多いと思いますが、仮に失敗した時には、どのような乗り越え方をアドバイスしていますか?
これは私も先輩に言われてきたことですが、『同じ転ぶにしても、前に転ぶのはいい、後ろにだけは転ぶな』ということですね。何かを仕掛けた上で失敗することはいい失敗だと思います。
なので、もし後輩が失敗したことがあれば、『どんな意図があった?』と聞いています。そこですぐに答えが返ってくるなら、その失敗は全然構わないです。『どうすればベストだったかを改めて考えてみよう』と言っています。逆に答えがすぐ返ってこないなら、それは漫然とやったことによるものなので、よくない失敗だと思います。
――桝アナ自身が考える、言葉や情報の扱い方において意識していることを教えてください。
私は理系出身の人間なので、なるべくその目線から見たメッセージを入れたいなと日頃意識しています。それは、例えば『ウイルスと細菌は違う』ことなど、使う言葉や数字の扱い方を極力正確にするということです。
2011年、『ZIP!』がスタートした頃である東日本大震災直後もそうでしたが(情報に対する)勘違いは、時に人を傷つけたり、不要な差別を生んだりするので、情報の違いや、成立していない言葉遣いはちょっとずつでも直していこうという思いで取り組んでいます。