ソニン、どん底から大竹しのぶに救われ「死んでもいい」ほどの充実感を
3月13日(月)放送の「しくじり先生 3時間SP」(テレビ朝日系)に、つんくプロデュースによるダンスボーカルユニット「EE JUMP」でデビューし、現在は女優として活動するソニンが登場。知らぬ間に“指示待ち人間”となり、しくじった過去を赤裸々に告白した。
2000年10月、シングル「LOVE IS ENERGY!」でデビューしたEE JUMPは、ソニンと後藤真希の弟でラップ担当・ユウキによる2人組ユニット。
スマッシュヒットを飛ばし、多くの歌番組で活躍したが、ソニンは当時、ユウキの添え物扱いだったという。この劣等感が、やがて「出された指示はすべてやりきろう!」という決意に変わり、ソニンの“指示待ち人間”の人生がスタートした。
事務所で自己啓発本を読み、電話番をし、寺で合宿、富士登山で精神を鍛えるなど、辛いレッスンを経てのデビューだったが、2002年4月、15歳だったユウキがキャバクラにいるところを写真週刊誌にスクープされ、EE JUMPは無期限活動休止を発表。事実上の解散となってしまった。
当時、言われたことを頑張ろうと必死だったソニンは、この事件を振り返り「彼(ユウキ)のフォローができなかったことを、いまだに後悔している」とコメント。
指示待ち人間であったために他人のフォローができず、大事な活動の場を失ってしまったと語った。
解散後はソロアーティストとなり、女優兼タレントとしても活動。
しかし、自分の将来に不安を抱き、涙と鼻血が止まらなくなったり、過激なダイエットや過呼吸になるなどして、実は仕事の裏で3回も倒れていたという。
精神的に不安定な状態で“NGなしの崖っぷち歌手”という新たなキャラを打ち出したソニンは、570キロの長距離をマラソン、土佐犬と闘う、1人で6万個のドミノを並べるなど、過酷なロケ企画に挑戦。
芸能界で生き残りたいがために、自分の意見を一切言わなかったため、仕事の内容はどんどん過酷なものへとエスカレートしていったそう。「自分で自分を追い込み、キャパオーバーになってしまった」と過去を振り返った。
そんな彼女を大きく変えたのは、ミュージカルと女優・大竹しのぶの存在だったという。大竹と共演したミュージカルで、たくさんのアドバイスをもらったというソニンは、この仕事で初めて「役に入り込む」という感覚を経験。
「私、このまま死んでもいい」と思えるくらい充実した日々を過ごしたとか。
「誰の指示でもなく、自分の意志と環境が一致した瞬間だった」と語り、舞台女優として生きていく決意を固めたという。
その後は、事務所の反対を押し切ってニューヨークへと単身留学。自身のしくじり人生を教訓にし、「大きな虚無感を感じた時こそ、外に出て人との接点を作った方がいい」と感動的に語った。
「しくじり先生 俺みたいになるな!!」 は4月から日曜夜9.58より放送。