Mr.マリック「私ももっと頑張らなきゃ」
――収録を終えた感想を教えてください。
鶴崎修功:マジシャンにしか分からない複雑なトリックではなくて、明日にでも試せるような単純なマジックにだまされてしまいました。種を聞いてなお感動できるというのが、マリックさんの本当にすごい所です。
上田彩瑛:トリックを知れば知るほど、トリックを見破ることができちゃうのでは?と思いましたが、そんな簡単な話じゃなかったです(笑)。この対決では、マジックを作る側の視点で見ることができるので、勉強にもなりますし、すごく興味深いです。
早川健太:僕は謎解きクリエイターとして活動しているんですけど、謎解きって日常の中にあるささいな気付きがあって、「あ、これ謎に使えるもしれない」と思って謎を作るんです。同じようにマジックもささいな気付きを、「あ、これマジックに使えるかもしれない」と思ってマジックという一つの作品にしているので、謎解きクリエイターとマジシャンは同じ頭の使い方をしているじゃないかなというのが発見できて、面白いなと思いました。
Mr.マリック:楽しませていただきました。さすが東大生、普通じゃない。さすが東大生ならではの答えが返ってきまして、ここまで正確に当てにくる方がいるのかと驚きました。普通の人は多分こうでしょうぐらいなんですが、図面まで書いて、懇切丁寧に見抜けられると、私ももっと頑張らなきゃと、刺激をいただきました。この東大生との戦いから、新しいマジックを作れそうです。
――種を明かすというのはマリックさんにとって嫌なことでは?
Mr.マリック:もちろんタブーですけど、映画のメイキング映像と同じように、裏の部分を見ることによってより興味を持ってもらえるものだけを明かす物を限定しているんです。プロがやっている物を明かしたりするのは暴露ですけど、私がやっているのは「ティーチャートリック」と言って、種を知った人ができるようになるのが目的なんです。なんでもかんでも明かしているわけではありません。
――マリックさんは今回、新作のマジックを披露されていましたが「見破られない」という自信はどのくらいありましたか?
Mr.マリック:今回は自信たっぷりで挑みました。東大生との戦いの前にスタッフに見せて、誰も分からなかったマジックだけを持ってきました。それでも東大生が相手なのでひやっとすることもあって、再度気合を入れ直しまし(笑)。
6月20日(日)夜9:00-10:54
BS朝日にて放送