ただ、ヒントだけでは「スベっても編集できない」は解決できない。そこで輝くのが、川島のフォロー力だ。ボケに対してツッコみ、一声で終わらせない。かならず何か言葉を重ね、世界観を広げてくれる(それでもどうしようもない時は発言者をその場に立たせることもあるが)。
6月18日放送では、「スーパーで購入したバナナを甘くする方法とは?」というクイズがあった。「家のあるものでできる」「ボウルを使う」というヒントに、くっきー!が「血液を入れる」と答え「なにを召喚するんですか」とツッコまれたあと、EXITのりんたろー。が手を挙げた。
りんたろー。「ジーコ選手がやってたんですけど、ボウルをセットしてバナナを置いて唾をかける」
一瞬「?」という空気になるスタジオに、川島が笑いながらこう返す。
川島「PKのとき一発退場になりましたけどね(笑)。昭和生まれしか知らないでしょ!? アントラーズ時代、不服な判定もらって唾はいて退場になりましたけども」
“サッカーの神様“と称されたジーコの現役時代、1993年のエピソードである。川島は一瞬でこれを理解し、解説し、「第7世代だけど昭和生まれ」というEXITりんたろー。イジりまで加えてしまった。
どんな悪球でも拾ってくれると思えば、ボケる側も安心してボケられるだろう。笑いに尖った空気を極力出さず、朝らしい、ゆるく楽しい雰囲気はここから生まれるのかもしれない。
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