――ハライチさんと佐久間さんは10年以上の付き合いになりますよね。初対面の際、佐久間さんの印象はどうでしたか?
澤部:最初は緊張しました。やっぱり、「ゴッドタン」をはじめ、佐久間さんの番組を色々見てたし、当時から名前が轟いていた人なので。それに、佐久間さんって、意外とおぎやはぎさんや(劇団)ひとりさんとプライベートで仲良くしてないですよね。だから「みんなでワイワイ楽しく」っていう空気が感じられなかったこともあって、最初の頃は「ちょっと怖いなぁ」っていう印象がありましたね。
岩井:僕はテレビをあんまり見てなかったんで、「ゴッドタン」もどういう番組か知らなかったんすよね。だから、佐久間さんのことも知らなくて。最初に見た時は、でかいしちょっと圧ある人だなって思いました。
ハライチの印象は「昔と今でそんなに印象が変わらない」
――佐久間さんはハライチのお二人と初めてお仕事をした時、どんな第一印象を持ちましたか?
佐久間:ハライチは、昔と今でそんなに印象が変わらないんですよね。他の芸人さんだったら、たとえば、おぎやはぎ、劇団ひとり、バナナマンは売れる前から知ってて「同期」みたいなイメージ。オードリーも売れる前に会ってるし、千鳥も大阪で売れてたけど、東京では「キングちゃん」が初冠だったから。でも、ハライチは初めて仕事する時から売れてて、テレビでも見てたので、“第一印象”って感じじゃないんですよ。
――なるほど。では、作り手の目線からハライチさんのどんなところが魅力だと思いますか?
佐久間: (2009年の)「M-1」で2人が決勝進出した後、「ピカルの定理」(フジテレビ系)のメンバーに選ばれた時点で、テレビ界の人たちは「あのグループの人たちだ」ってなってたから、僕もブッキングする時注意しようと思ってたんですよ。企画がかぶらないようにって。ロバートとか板倉(俊之)とかを自分の番組に呼ぶ時、一応、「はねる」(「はねるのトびら」)とかぶらないように、気をつかってたんですね。でも、ハライチが色んな番組に出ているのを見て、「タフそうだなあ」と思ったんです。
澤部:そうですね。「過保護には思われたくない」ってずっと思ってました。
岩井:僕も他のところで、ピカルの感じは出さないようにしてましたね。
佐久間:うん、そんな感じがしたんだよ。そんなわけで、ハライチはどっちも実は精神的にタフですね。それに、2人とも人間として綺麗な部分と汚い部分がある。あとは、根っこで幼馴染コンビだから、喧嘩してても安心感があるんですよ。ほんとに揉めるのって、養成所で出会ったコンビだったりするから (笑)。そういう揉めそうなコンビは番組の中で絆を描いたとしても、最終的に亀裂は描かないようにしてるんです。でも、ハライチなら亀裂の部分をフィーチャーしていじっても、根っこの部分では大丈夫だろうという安心感がある。だから、色んな企画をお願いできるんですよね。
MC:ハライチ
総合プロデュース:佐久間宣行氏
第1話「こんなOP嫌だ」
第2・3話「芸能界毒だし闇エステ」