印象に残っている「ゴッドタン」の企画は
――佐久間さんは、ご自身が手掛けたハライチさんとの企画で、思い出に残っているものはありますか?
佐久間:「ゴッドタン」の「コンビ愛確かめ選手権」で、おぎやはぎと劇団ひとりがハライチの“コンビ格差”について指摘した時、岩井が澤部も引くぐらいのことを連発したんです。その後に、冷笑というの?「へへ…」っていう笑い方をして、それが人殺しみたいだった(笑)。
澤部:ひとりさんがめちゃくちゃハマってたのを覚えているな、「お前、なんだよ!その笑い方」って(笑)。
佐久間:あと、「マジ歌」の武道館(マジ歌ライブ2017~マジ武道館~)に澤部がインフルエンザになって出られなかったから、「仲直りフレンドパーク」で「仲直りしよう」って言ったら、岩井が「澤部は俺の木偶なんだから」って言い出した。仲直りする予定だったのが、仲直りできなかったんだよな(笑)。
――そこから岩井さんの「腐り」が始まったと(笑)。
岩井:ひとりさんが言う「腐ってんな」みたいな部分を、自分ではあんまり意識しなかったんで、ものにするのに何年かかかりましたよ(笑)。
佐久間:岩井は今でも正論を言ってると思ってるんですよ、全部。たしかに正論で、筋が通ってるんですけど、はたから見ると腐ってるように見えるっていう。
岩井、佐久間氏のラジオは「通常回のほうがいいみたいな」
――ハライチのお二人から見て、佐久間さんの手掛ける番組・企画のすごさはどんな所にあると思いますか?
澤部:佐久間さんの番組は、自然と自分の力が開放されるような気がします。ある程度の流れがありつつも、そんなガチガチに決まってるわけじゃなく自由で、入り口と出口だけ決まってるんです。それで、終わってみたら、自分が思っている以上のものができ上ってるみたいな感覚ですね。
岩井:たしかになぁ。「腐り」も、最初はどうやればいいかわからなくて、無理に腐ろうとしてたんですよ。でも、「ゴッドタン」に参加してるうちに、だんだん「ここまでとかないんだ」「全部言っちゃおう」と思えてきて、自然とできるようになった感覚がすごいありました。
――ハライチさんは「ハライチのターン!」(TBSラジオ)、佐久間さんは「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)と、それぞれラジオパーソナリティとしての顔をお持ちです。ハライチのお二人から見て、ラジオパーソナリティとしての佐久間さんをどう評価されていますか?
佐久間:聞くのは恥ずかしいですね…(笑)。
澤部:とにかく異常に話が上手いですよね。昨日、「探偵ナイトスクープ」(ABCテレビ)のロケがあって、同行してたディレクターさんが佐久間さんのラジオを聞いてるみたいで、「あの人、なんであんなに面白いんですかね?」って言ってました。そんな感じで、特に佐久間さんと絡みのない関西のディレクターさんたちは「なんであんなにしゃべれるの?」みたいなことをよく聞いてきますね。
岩井:僕、佐久間さんのラジオ、結構聞いてるんですよ。まず、むちゃくちゃ自分で笑うのが、聞いてて気持ちいい。あと、芸人がパーソナリティしてるラジオみたいに、ゲストがいない時の通常回のほうがいいみたいな感じになっちゃってる (笑)。
澤部:スペシャルウィークもいいけど、みたいな(笑)
佐久間:ハハハハハ!
岩井:それでいて、ゲストがいる時はいる時で、そのゲストのトークに「こういうことだよね?」って補足入れたりして、すげぇ回してんなと思う(笑)。
澤部:やっぱ、ディレクターさんだから、話を掘るのがめちゃくちゃうまいんだよね。
――「ハライチのYAMi」の視聴者・ファンに向けてメッセージをお願いします。
佐久間:「ハライチのYAMi」は、最初は賛否両論がありそうなカッチリ作り込んだ企画から始まって、どんどんラフな企画になっていきます。ハライチの色んな魅力を用意しているので、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。
澤部:やっぱり、こういう「ハライチの~」みたいな冠がつく番組を持つことは夢でしたから。「ハライチのYAMi」と言いながら、“夢”が詰まっているというね…(笑)。smash.さんならではの縦画面を使ったコンテンツは、新世代感があったりするんすよ。とにかく、何だろ…面白いことやってるんで、見てください(笑)。
岩井:へたくそだな(笑)。まあ、冠番組ってことで、もっと責任が降りかかってきて緊張するのかなと思ったら、毎回割と楽しみになるような企画が多くて。普通に笑っちゃってるし、楽しみながらやってますね。なので、こっちはめちゃくちゃ楽しみながらやってる様子を、見てもらえるのが一番いいかな。
MC:ハライチ
総合プロデュース:佐久間宣行氏
第1話「こんなOP嫌だ」
第2・3話「芸能界毒だし闇エステ」