――斉藤さんから見て、大場さんの博多弁はどうですか?
斉藤:大場さんは全然良いと思います! 堂々としてればいいんですよ。
大場:(笑)。
斉藤:(栞は)結構気が強い役で、博多弁ってちょっと強めのイメージもあるから、お芝居に合ってると思いますけどね。
大場:皆さんが「ここ違うよ」とか「アクセントこうした方がいいよ」とか、逐一教えてくれて。それこそ、斉藤さんがいなかった日なんですけど、華丸さんに「斉藤君は大阪からの博多弁だから、斉藤君に聞いた方がいい」って言っていただきました。
斉藤:(笑)。そうですね、改めて学んだタイプなので、みんなの気持ちは分かりますね。でも、やっぱり福岡の博多座でやる舞台なので、よりナチュラルな方がお客さんも喜んでくれると思うんですけど、今はもうみんな博多の人も気にならないような感じになっています。相当苦労したと思いますけど。
大場:南沢さんとか昨日もずっとつぶやいてましたよ。下向いてある一部分だけ。
斉藤:セリフ(=意味)を覚える、お芝居(=感情表現)をする、博多弁にするっていう、三段階ある感じだと思いますね。
大場:そう、感情を乗せると余計分からなくなっちゃうんです。先生から“こういうふうに言います”みたいな資料的なものはもらったんですけど、自分のお芝居に乗せたときに、例えば怒った表現にしたときに「ここは上がるの? 下がるの?」みたいな。
斉藤:それでも堂々としておけば大丈夫だから(笑)。
大場:(笑)。
2人が語る“座長・博多華丸”の姿
――斉藤さんは華丸さん主演舞台には全て出演しているということですが、今回の華丸さんを見ていて何か感じていることはありますか?
斉藤:あんまりよく分からないですけど、“大きな舞台の座長”っていう雰囲気じゃないと思うんですよね。いつも2人で言ってるのは「とにかく怒られたくない」。
大場:(笑)。
斉藤:「俺が!」って感じじゃ全然ないんですよ。演出のG2さんに言われたことを一生懸命やるっていう感じで。「みんなが滞りなくやるためにどうしようか?」みたいな、“庶民的座長”っていう感じですね。この前もマネジャーと「差し入れをいつ入れるか」でもめてましたね(笑)。みんな何時くらいがおなかが減ってるか、すごく細かくミーティングしてました(笑)。
――華丸さん主演舞台初出演の大場さんは、“座長”華丸さんの印象などいかがですか?
大場:ものすごく助けていただいていて、私はまだ演出家さんに指導していただくことも多いんですけど、それを一緒に細かく聞いてくださっていて、私がその感情を出しやすいような演技を何パターンもやってくださるんです。その中で私にハマるものがあったら、それにしてくれる、みたいな。特にそういうやりとりはしていないんですけど、自然とお芝居中にアイコンタクトでやってくれるので、こんな優しい人いる?ってくらい優しいです。