「ネイティブに近い関西弁を取得しようと日々模索中です」
――ぜひやっていただいて感想を聞きたいですね(笑)。そして、これからのお仕事で言いますと、8月は舞台「プラセボ/アレルギー」に出演されます(※取材時は7月中旬)。この作品はどんなお話になっているんでしょうか。
今回の舞台は一言でいうとコントですね。本読みの段階からセリフを追っていくのが大変なくらいテンポが速いんですよね。下ネタもあったりしてクスクスと笑えるシーンも多いので、気軽に楽しんでもらえる舞台かなって思います。
「どれもがホントで、全部ウソ」っていうのが今作のキャッチコピーになんですけど、他の人のシーンを見ていて、認めたくなくても「自分もこういうこと言っちゃうときあるな」って重ねることも多いですし、「こういうこと本当にあるよな」っていうことがたくさんちりばめられているので、親近感を持って観てもらえるんじゃないかなって思います。
――東さんが演じるのはどんな役ですか?
この物語は下町の工場の人間関係のお話で、そこの工場長が納谷さんなんですけど、私はその妹のツキコ役です。お兄ちゃんをすごく慕っていて、ずっと支え続けている妹って感じですね。今回、セリフが初めての関西弁なので、ネイティブに近い関西弁を取得しようと日々模索中です。
――関西弁を教えてくれているのは?
納谷さんです。納谷さんが「ツキコのセリフ、何ページからいきます」みたいに録音を送ってくれたので、最初はそれを聞きながら、自分にしか分からない暗号みたいなものを書いていきました。どこで上がってどこで下がるかっていうのを模索して、重ねながら言っていって、慣らしていってという作業から入りました。
――先日たまたま次の舞台のセリフが方言なんですって方の取材をしたんですけど、その時は“セリフの意味を覚える、お芝居として感情を乗せる、それを方言にする”っていう、三段階あるみたいなお話でした。
確かに。でも、私はまず耳で覚えたい人なので、初めは感情とかあまり関係なく、求められたトーンでいくというか。そこに後から感情がどう乗ってくるのかっていうのは、多分これから通し稽古とかをやっていく中で気付くのかなって思います。
でも、ラジオをやってるときとか、たまに関西弁が出ちゃうんですよね。普段だったら絶対なまらないようなところで急に関西なまりが出たりして、自分で「道産子なのに!」みたいな(笑)。
――それくらい体に入ってきてるんじゃないんですか?(笑)
そうですね、それぐらいがいいんだろうなって思ってます。
――稽古の雰囲気などはいかがですか?
雰囲気は和気あいあいとしていてすごく良いですよ。納谷さんが「ここちょっとこう変えてみて」みたいなことを言ったときに、それがめっちゃ面白くなるんですよね。そのささいな変化とかに役者さんたちが絶妙に対応して、日々変わっていってるので、面白いなって思います。