頑張ってくれたファンがいるから今の私がある
――最近のグラビアを取り巻く環境について感じていることはありますか?
多様化してきたな、と思いますね。アイドルでもグラビアでも、個性的な子が受け入れてもらいやすい時代になった。昔はグラビアといったら清楚だったんですよ。でも、今はギャルがはやっていたり、ムチムチの巨乳だったり、お尻が売りだったり。清楚もありますが、いろいろな種類の女の子がいることが受け入れられているなと感じます。そんな時代だからこそ、自分の売りを見つけて最大限に生かしてやっていけたらいいんじゃないかなと思います。
――森咲さんご自身のオーディションの思い出は何かありますか?
芸能界に入るときにはアイドルオーディションを受けたし、グラビアをするときもオーディションを受けた。いろんなことをしました。オーディションって勇気がいりますよね。自分の力だけじゃなし得ないことが多かったです。「本当にごめんだけど、チェキ買って~」とか、ファンの方たちには負担をかけていたと思います。でも、頑張った分だけ結果がついてくるし、そうなったらファンの方たちも喜んでくれると思うので、やっぱり全力でやることが大切なんじゃないかな。オーディションを通してファンの方とは団結力が生まれた気がします。
あの時に頑張ってくれたファンがいるから今の私がある、みたいな。その方たちのために恩返ししたくて頑張ることが、団結力になっていると思います。
――オーディションそのものの結果だけじゃなく、その過程でついてくれるファンが財産だと。
そうですね。結構大事だなと思います。今でも守ってくれるタイプのファンの方は印象に残ります。毎回、イベントがあるたびにお金を払って、宣伝のためにのぼりを用意してくれる方とか。撮影会なのに「森咲がいろんな人に知ってもらえればいいから、俺はのぼりを持ってる」って人とかもいて、なんて良い人なんだと感動します。
――オーディションでは、メンタルを保ち続けることも難しいんではないかなと思います。森咲さんからアドバイスできることはありますか?
私もつらかったです。つらかったけど、私はグラビアが好きで「なりたい! なりたい!」と思ってきたタイプなので、その気持ちが強ければ強いほど、メンタルは大丈夫なんじゃないかなと思います。明確な目標がなく、フワッとした気持ちで入ってきちゃうとつらいかもしれないですね。ファンの方も明確な目標を掲げている子の方が応援しやすいと思う。
――最後に改めて、今回のオーディションを受ける方たちにメッセージをお願いします。
今回のオーディションはSNSを活用していたりして、今できるオーディションの在り方だと思うので、SNSが強い子だったり自己プロデュース力がある子、やる気のある子にぜひ応募してもらいたと思っています。自分の売りを最大限に生かして、女の子たちには頑張ってもらいたいです。私も微力ですがサポートします!
◆取材・文=山田健史