YouTube映像コントの可能性「まだまだできることあるぞ!」でも…ライブには持っていけない(笑)
――YouTube向けに作ったネタをライブに持っていこう、とはなりますか?
秋山:2020年の最初のころは、めちゃくちゃ思っていました。「週2で映像コントやったら、めっちゃ持っていけるぞ!」って。全然持っていけないんですよ、びっくりしました(笑)。
岡部:別物ですね(笑)。
秋山:ライブで新ネタをやろうと思ったら、新ネタがないんですよ。「週2でコント書いているのに、ないはずないじゃん!」って思いましたね。あんなに誰よりもコントを書いたつもりで、自信を持ってやってきたのに「全然ちげぇじゃん」って。それはライブを前にして初めて気付きましたね。テレビコントのネタ出しは別の脳みそでやった方が良かった。
「待ちわびた反抗期」も評判が良かったのでそのまま舞台でやったんですが、再生回数で知っている手応えほどウケないんです。ウケはしたんですけど「ダントツで再生されているのに…?」って。舞台のウケと再生回数が比例しないことを知りました。台本を変えなかったという反省点もあります。それも含めて実験ですね。
――では最後に、今後のコント作りに対する思いをお願いします。
秋山:場所によってやれることが違うんだな、という学びがあったので、舞台コント、テレビコント、YouTubeコント、それぞれで生きる設定を使い分けていけたらなと思いましたし、まだまだできることがあるぞ、ということを感じました。
まだ知らない仕掛けや協力者によってもできることが増えていくと思います。映像コントではディレクターさんが映像の仕掛けをやってくれたり、テレビの「新しいカギ」だとセットを組めるとか。舞台コントでは、お客さんが全体から見る場所を選べるし、生の迫力もあります。
そういう違いを知ることができたので、今後もそれぞれの環境に合わせたネタを作っていきたいと思います。
◆取材・文=山田健史
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