アンジュルム笠原桃奈がグループを卒業「この先どう生きようと、アンジュルムのことが大好き」<卒業メッセージ全文掲載>
後半戦は「泣けないぜ・・・共感詐欺」「タデ食う虫もLike it!」「はっきりしようぜ」「ドンデンガエシ」と、アッパーなナンバーでたたみ掛け、最後は会場全体がLOVEに包まれる「46億年LOVE」で本編は幕を閉じた。
ここで披露された「ドンデンガエシ」は、以前のザテレビジョンのインタビューで、“アンジュルムで好きな曲は?”という質問に笠原が好きと答えていた曲。その際、好きな理由として「ハロプロ研修生のころは落ちこぼれで、後輩よりもできなくてめっちゃ怒られていたんです。そのときに『絶対に見返してやるぞ!』みたいなことを歌っているこの曲を聞いて、いつか絶対見返してやる!と思って頑張れました」と語っていた。
アンコールでは、笠原が黒いパンツスタイルで登場。アイドルの卒業公演らしからぬクールな衣装だが、アンジュルムの歴代の先輩が披露してきた“自分らしさ”を十二分に表現した、アンジュルムが大好きな笠原らしいスタイルだった。
そんな笠原はソロで「地球は今日も愛を育む」を披露。その後、感謝の思いをつづった手紙を読み上げた。
笠原が手紙を読み終えると、メンバーたちも笠原との思い出を語り、今日のライブを振り返った。
松本は「覚えることが多くて何度も挫けそうになったんですが、先輩方が支えてくれて、なんとかここまで来ることができました。笠原さんの前に向かって進もうとしている姿がカッコいいです」と語り、為永は「この10人体制で単独コンサートをするのは初めてだったので、すごく最高に楽しくて幸せな時間でした! 笠原さんが卒業されるのはすごく寂しいんですけど、その寂しさをバネに、笠原さんの愛しているアンジュルムも自分自身も強く、大きくしていきます!」と宣言。
川名は「(笠原から)教わったことや学んだことは絶対に忘れずに、一つ一つ大切にして、これからも生きていきます」と言うと、橋迫は「笠原さんの今後の活躍を応援しながらも、私自身、そしてアンジュルムも進化していけるように頑張りたいと思います」とコメント。
さらに、伊勢は「いろんな楽しいこととか悲しいこととか、いっぱい経験してきたんですけど、どの瞬間も笠原さんが側にいてくれたなと思うので、笠原さんが横にいてくれるだけで安心感があります。これからはそれぞれの道で頑張って、お互いが夢とか目標をかなえて、その時に集まれたらいいなって思います」と話し、後輩メンバーたちはさらなる飛躍を誓った。
一方、笠原の後輩ながらアンジュルムのサブリーダーを務める川村は、「笠原さんは、いつも私に優しくて、愛のある言葉をたくさん掛けてくださった。その中でも特に印象に残っているのが『アンジュルムはみんなで作っていくものだ!』と言ってくれた言葉です。今までたくさん掛けてくれた言葉を胸に、私はこれからも頑張っていきたいと思います」とエピソードを披露。
先輩メンバーたちも順に胸中や思い出を語っていき、「桃奈の言葉で救われたことが、この5年間たくさんあった。妹みたいな時もあれば、お姉ちゃんみたいに支えてくれる時もあって。本当に双子みたいな感じだった。いなくなるのが寂しいんですけど、桃奈から今後について聞いたときにちゃんと意思があって。アンジュルムが大好きだからこそ卒業するっていうのを聞いて、大好きだからこそ、私はまだ卒業とか考えられないのに、そういうものをその年齡で考えたっていうのが本当にカッコいいなって。桃奈の強い意志のままだったらかなえられる気がする」と話したのは上國料。
佐々木は「かっさー(=笠原)、めっちゃキレイ。みんなが言う通り、かっさーは愛そのものだなって。私たちにたくさん愛をくれた分、これからは自分をたくさん愛してほしいし、かっさーのことだから、かっさーを愛してくれる人にたくさん出会うと思う。それで、かっさーが人として大きくなっていくのを楽しみにしている。お互い切磋琢磨して頑張っていければ」とコメント。
リーダーの竹内は、「1年ぶりに単独ライブができたこと、この10人で一つの形を残せることができてうれしいなって思います。桃奈カッコよかった。私が知っている桃奈は、子供で無邪気で暴れん坊みたいな印象があった。なんか、堂々と歌って一人でパフォーマンスをしている姿を見て、いつの間に芯の強くて、たくましい、美しい女性になったんだなって思って。離れていてもお互いが刺激し合える仲で入れたらなって」という言葉で笠原の門出を祝した。
そして最後は10人で「友よ」と「大器晩成」を歌い上げてライブは終了。アンコール終了後、観客席からのやまない拍手を受け、笠原は再びステージに登場。ファンの声援に応えた。
最初で最後の10人体制のライブを大成功させたアンジュルム、どの時代のアンジュルムも“十人十色”であることを証明するライブとなった。