――撮影現場は本当の学校のようにみんな和気あいあいとしていると聞いたのですが。
同世代の子が多いので、休憩時間や自分たちにセリフがないときとかはみんなでゲームをしています。とくにハマっているのは絵しりとり。みんなでメモを回しながらやっているのですが、1回、回したのはいいけど全然自分の所に戻ってこなくなって…。気づいたらどこまで回っていたの?と思うほど、クラス中のみんながやっていました(笑)。本当に、学生時代をやり直しているような気分で楽しんでいます。
――生徒の中には微妙に年齢が違う方もいたりしますが、高校生との違いを感じることはありますか?
若い!とまでは思わないですが、みんなが使っている言葉とかが微妙に違ってついていけないと思ったり(笑)。この前、「バキフォンだね」と言われて、何のこと?と思っちゃいました。どうも画面がわれている携帯電話のことを言うらしいんですが、そんな言葉があるんだと驚きました。やっぱり20歳になると少しずつ、高校生とは違うところが出てくるのかもしれないですね。
――矢吹さんは6月で20歳になりましたが、気持ち的に変わったと思うところはありますか?
20歳になったら何かが変わると勝手に思っていましたが、そうでもなかったです。すぐに大人になる気もしたんですが、やはり今までの延長上にいるというか…。あと韓国では数え年で年齢を言うので、もっと前に20歳になっていたんです。だから私の20歳はすごく長い。でも少しずつ大人になっていければと思います。
――今後、どのような女優になっていきたいですか?
どんな役も演じられるようになりたいです。今はアイドルのイメージが強いと思いますが、それを打ち破るくらい、色んなジャンルの作品に出てみたいです。今回出演させていただいて、本当に学ぶことがたくさんあると感じました。例えば台本をもらってここはこういう感じかな?と思って現場に行くと、その想像と全く違う演技をされていてびっくりしたり…。同じ台本でも人によって捉え方が全然違うんです。本当に演技って奥が深くて楽しいです。今後も、この経験を活かして色んなことに挑戦したいです!
取材・文=玉置晴子