「まず自分がやれることをやることにしよう」という決意
※文=山岸逢花 構成=編集部
私は3期生で、新メンバーとは言われていますが加入してもう1年半以上経ちました。ファンの方はもちろん、現場で会う女優さんも知ってくださっている時に私もマスカッツの一員なんだって実感しますが、やっぱりライブをやっている時が一番アイドルやってるなあって思います。バラエティーはまだ慣れない…がずっと続くんでしょうね。毎回試練です。
私、学生時代の部活動でも自由に振る舞って、あまり努力してこなかった悪いタイプなんです(笑)。だけど、マスカッツに入った時にYouTubeの「本音酒」企画で、「それぞれの役割があって、チームで発揮していくことが大事だから全部自分でやろうと思わなくていい」って先輩方の言葉に安心して。自由にやった上で、その私を見て周りが判断してくれると思うので、まず自分がやれることをやることにしようって決めて頑張っているところです。
新しいことに挑戦する時って緊張するとともに生きてるなって実感出来て楽しいです。今の仕事をやってなかったら全部経験できないことだと思うと、うれしいとか楽しい気持ちが勝つんですよね。
マスカッツは「改めて見てもいろんなキャラの方がいる」
ここ最近の私は、2020年に初ステージを踏んだフィリピンエキスポに今年も出演できた10月…思い入れもあった舞台だったし、みんなの視線をグワッと感じられてうれしかったな。そして石橋貴明さんの誕生日生配信にも出演しました!小さい頃から見てた方に会えるのは夢がありましたね。
11月には久々にメンバー大集合の収録もあって、改めて見てもいろんなキャラの方がいるなって。やっぱり藤原(亜紀乃)さんって明るくて面白くてすごいなって思いました(笑)。皆さん話しかけてくれていつも楽しいです、みんな優しい…。おゆか(白藤有華)さん、松岡(凛)さん、石岡(真衣)さんたちとは「髪伸びました?」とか他愛もない会話をよくしています。
同期でダンス練をやったりもするので、同期メンバーも仲が良いんです。きじー(希島あいり)とは共演作もあったり何かと一緒になったりするんですけど、きじーって急に心配になっちゃうんですよ。全然問題ないのに。カメラが回る前にソワソワしているので「大丈夫だよ」と言ってあげたりします。でも逆に細かい振りとか修正してくれるので、いつもありがとうって思ってます。
練習のおかげか、ダンスへの抵抗感はなくなりました。中学校の体育の授業で安室奈美恵さんの曲を踊ったり、高校の学園祭ではクラスのステージで3年間出ていたり、といった経験はありましたけど本格的にダンスをするのはマスカッツが初めて。メンバーの三上(悠亜)さん、桃乃木(かな)さん、ゲッスー(吉澤友貴)さん、(神崎)紗衣さんを見てると、動きが女の子なんですよねえ。何が違うのか分からないけど細かい動きの違いで、こんなに変わるんだっていつも思いながら見ていて、ちょっとしたポイントを聞いたり盗んだり。私もかわいいダンスを目指しています!アイドルなので(笑)!
「自分に正直になった方が自分のことを伝えられる」
そんな私も女優人生5年目を迎えました!当初は4カ月くらいのつもりだったので、自分でもすごいなあと思います。体つきはあまり変わっていなくて、変化でいうと…最初はメイクには全然興味なかったけど、見られる仕事だと意識せざるをえないし、他の女優さんを見てたらキラキラしてるし、YouTubeでメイク動画やマッサージ動画を見ながら勉強して、5年目の今、外見が若返ったって言われることもあって内心喜んだりしています。
最近始めたラジオ配信とかでは、“女優・山岸逢花”じゃなくて、素の自分を出すようにもなりました。私はいつも感情だだ漏れで浮き沈みあってしんどいけど、自分に正直になった方が自分のことを伝えられると思ってて。何のストレスもなく普通に会話してる感じですね。以前配信中に「ママ」ってコメントをもらったりもして…ファンの皆さんとの掛け合いは何が起こるか分からなくて面白いです(笑)。
「舞台挨拶女優」といじられるほど上映される出演作
お仕事面では、舞台挨拶のお仕事が続いて「舞台挨拶女優」といじられることもあって(笑)。配信で直近の1週間を振り返るたびに「舞台挨拶」というワードが出てくるし、今後の予定を話そうとしても「舞台挨拶」が出てくる。上映してもらえてるのがありがたいことなので、少しでも集客に繋がればという気持ちで…自分から押しかけてるとかじゃないですからね(笑)?
最近は写真を撮ってもらうお仕事も楽しいですね。ずっとファッション誌とか読んでいたので、そこに近しい雰囲気もあって。今後は、何か自分発信でもやっていきたいなあ。もっとファッション寄りの写真を撮っていただくとか、自分含め女性が好きだと思う男性の服を作ったりとか。ファッションは三上さんや先輩方がやっているのを見ていて、私も憧れがあります。
「自分がまだまだだ」という未熟さを受け入れる覚悟
改めてマスカッツとしての今後の自分を考えると…まだまだですね。フィリピンエキスポの時に、お客さんを煽ろうとしてダンスを結構間違ってしまって落ち込みました。練習だとできるけど、お客さんがいるのといないのとじゃ違うし、自分のテンションが上がることでも変わるって分かりました。課題っていっぱいあるなあ。でも落ち込み過ぎずにやっていこうっと!
ちなみに落ち込むと復活するのに3日くらいかかります(笑)。本当にやっちゃったなーって時、ずっと心の中にあって、その事実を受け入れられないんですよね。時間をかけるしかなくて。音楽を聞いたり違うものを取り入れたりした時に急に気付かされるんです。この前はあるライブに行った時に気付いたんですよ。
「自分がまだまだだ」という未熟さを受け入れなきゃって。今の状態でやれることをやるというのは怖さもありますけど、臆せず頑張ります。
私、マスカッツの中でちょっとエッチなお姉さんになった方がいいのかなとも思ったりするんですけど、根が結構真面目なので、優等生になりがちで…。それって何だろう、身構えがちなのかもしれないですね、そういうクセがあるかも。実はデビュー作の時もそうだったんです。
以前「変なプライドを捨てろ」ってマッコイさんに言われたことがあって、その時は自分では分からなかったんですけど、殻を破らなきゃいけないってことなのかな。未熟だからこそ上手くやらなきゃっていう気持ちを捨てて自由にいきたいと思います。
うん、優等生やめよ!
撮影後記
「どうしようかなと思ってたら先輩方が優しくて、撮っていいよとか、私が撮ってる方に周りから質問してくれたりとか。本当みんなに支えられてます」(山岸逢花)
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双葉社
発売日: 2020/12/18