――今回はオーディションで選ばれたとのことですが、そのときの思い出を教えてください。
ベリッシモ:結構、人が多かったんですよ。イタリア人じゃない人もいて。僕たちはみんなバラバラで受けました。
ペッペ:役は3人分ありましたが、この人になりたいとかで応募したのではなく、このうちのどれかになるかも…くらいの感じで。
パオロ:そして自分が何をできるのかをいろいろ聞かれました。ギターやマンドリンが弾けるのか、料理がどこまでできるのか…とか。僕はオペラができるので、それを伝えましたね。台本にオペラを歌うシーンがあるのを見つけ、僕は出演できるならアンジェロの役だなと勝手に思っていました(笑)。
ペッペ:オーディションで歌った?
パオロ:全然歌っていない(笑)。
ベリッシモ:でも歌わなくても分かると思う。普通に話している声からして発声がすごいから。で、アンジェロの役になったわけだし。
――自分たちの役を聞いたときはいかがでしたか?
ペッペ:なんか不思議でした。パオロは音楽ができるのに料理上手なキャラクターになっていて、ベリッシモは料理人なのに楽器を扱うシモーネだったり。
ベリッシモ:これは監督のこだわりですね。いまだに謎ですが…。
ペッペ:僕が演じたアベーレは柔道ができる役なんですが、これも僕はできなくて…。
パオロ:僕は合気道と空手ができるんだけど、それを披露する場はなかったですね。
ベリッシモ:なんかみんな自分とは違う特技を持った人になっていて。僕もマンドリンの練習をしたり大変でした。でもそれが楽しくもあったかな。一生懸命練習して。
パオロ:僕も料理の勉強をして。ベリッシモはシェフだし、ペッペの実家はレストランなので、2人にいろいろ教えてもらいました。
ペッペ:お互いにサポートしあって支え合いました。
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