今年10月に放送された「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で、およそ10年に及ぶ不仲を乗り越え、劇的な和解を遂げたおぼん・こぼん。12月25日に放送されるTBS系バラエティー特番「お笑いアカデミー賞2021」(夜7:00~)では、今年話題になった芸人の一組として登場する。その収録で、MCのダウンタウンから「まだ仲いいんですか?」と聞かれたことを明かした。今の仲は「徐々に戻りつつある」という2人は、50年以上のキャリアがある中でなおも漫才を続ける理由について、ともに「ウケたときの快感」と答えた。また、“仲直りするための秘訣”として、「意地を張らないこと」を挙げ、「健康である限りやりたい」と今後の展望を語った。
“すごい反応だった”特番収録の裏側…ダウンタウンからは「まだ仲いいんですか?」
――はじめに「お笑いアカデミー賞2021」の収録を振り返っての感想から聞かせてください。
こぼん:とにかく出番があっという間で「何しに来たんでしょうか?」という感じでした(笑)。
おぼん:その後すぐに営業が入ってて、あんまりゆっくりしていられなかったからね。2時間待って、出たのは2~3分だけ。ほんま、狐に摘ままれたような気持ちでしたよ(笑)。
――番組では「最優秀話題賞」に、空気階段さん、ヒコロヒーさん、Aマッソさんとともにノミネートされました。
おぼん:僕、テレビ見ないから、この3組の子らを全然知らなかったんですよ。女の子が2組と、あとは空気…清浄機やったっけ?
こぼん:空気階段や(笑)。
――話題のお二人がサプライズで登場したことで、会場の盛り上がりはすごかったんじゃないですか。
おぼん:腕組んで出ていったら、もう、すごい反応でしたよ!
こぼん:裏では「どうしようか?腕組むか?それとも肩組むか?手ぇ繋ぐか?気持ち悪いな!」って話してたんですよ(笑)。
――収録ではダウンタウンさんとどんなお話をしましたか。
おぼん:「まだ仲いいんですか?」って聞かれたから、「おかげさんで」と返しておきました。松ちゃん(松本人志)からは「人気なくなったらまた仲悪くなったらええやん」とも言われましたね(笑)。
“タップダンスの先輩”おぼん・こぼん、『浅草キッド』柳楽優弥に太鼓判「たけしより上手い」
――ところで、「M-1グランプリ2021」では、お二人が所属する漫才協会に籍を置く錦鯉が優勝されましたね。
おぼん:いや~、うれしかったですね。当日は草野球チームの忘年会をしていて、その場にテレビが置いてあったから、もう釘付けで。とにかくおもろくて、絶対に錦鯉が優勝すると確信してましたよ。
こぼん:錦鯉は「M-1」の二日前に東洋館で出番が一緒だったんです。U字工事と錦鯉と僕らが出ていったら、立ち見が出るほどの盛況でしたね。
おぼん:決勝でやっていた合コンのネタと猿を捕まえるネタ両方やっていたんですけど、お客さんはもう大爆笑!僕も横で見ていて本当に笑いました。
――漫才協会といえば主戦場としている浅草・東洋館を舞台にした「浅草キッド」がNetflixで配信されていますが、ご覧になりましたか。
こぼん:見ましたよ。作品の舞台になった昭和40年代の浅草を知ってる身からすると、ちょっと時代背景が違う気がするんですよね。そんなにストリップが廃れてたかなぁとか思ったり。ただ、本当に良くできた映画でしたよ。
おぼん:あの子(柳楽優弥)のタップがうまいな!(ビート)たけしよりうまい(笑)。
こぼん:よく半年ぐらいであのステップができたよね。
――お二人もタップダンスを踊れますよね。
おぼん:僕らの時代より少し前の漫才師は、みんなタップが踊れたんですよ。
こぼん:あの時代、ストリップ劇場の合間のコントに出る芸人さんたちは踊り子さんとの掛け合いで踊ったりするから、タップも覚えなきゃいけなかったんです。
おぼん:必須みたいになってたよね。それこそ、深見千三郎さんもそうだった。
――そういった昔の演芸を知るお二人から見て、今の漫才をどう評価しますか。
おぼん:最近は漫才協会の連中がやる漫才にしか触れてなくて、今回の「M-1」で久しぶりにそれ以外の漫才を見たけど、すごいと感心しました。何よりもテンポがいい。漫才ブームの時も、B&Bはじめ早いテンポの漫才が主流だったけど、それに引けを取らないくらい今の漫才もすごい。よく練習してますね。そこに人間性が乗っかってくると、漫才の個性が膨らんで、さらにいいものができる気がします。
こぼん:昨日「M-1」に関して言うと、やっぱり、6017組の中から抜け出してくるくらいの連中だから、決勝の舞台にいる芸人はすごいエリートじゃないですか。選りすぐられた人たちだから、やっぱり面白いですよ。
総合司会・ダウンタウン2021年、各ジャンルで最も活躍した芸人を表彰する年に一度の“笑い”の祭典!50名以上の人気芸人が大集合する。
■ノミネート芸人
<最優秀多忙賞>
かまいたち、マヂカルラブリー、見取り図
<最優秀ドラマ演技賞>
ゆりやんレトリィバァ、亜生(ミキ)、ヒコロヒー、金ちゃん(鬼越トマホーク)
<最優秀かくし芸賞>
宮下草薙、尾形貴弘(パンサー)、ダイアン
<最優秀福男賞>
スタジオにいる今年活躍した芸人たち
<最優秀バズりゲーム企画賞>
さらば青春の光、鬼越トマホーク、すたみな(あむあむWORLD)
<最優秀話題賞>
空気階段、ヒコロヒー、Aマッソ
■スペシャルプレゼンター
阿部一二三、奥田瑛二、市川猿之助、村方乃々佳、間垣親方(元横綱白鵬)