<カムカム第8週振り返り>“鬱展開”から鮮やかミュージカルへ…2代目ヒロイン・深津絵里“るい”の物語、幕開け!

2021/12/25 11:27 配信

ドラマ レビュー

ストライプ柄のワンピースがかわいい、大人になったるい(深津絵里) 「カムカムエヴリバディ」第39回より(C)NHK

上白石萌音深津絵里、川栄李奈がヒロインを務める連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。12月20日から放送された第8週「1951-1962」では、“初代ヒロイン”安子(上白石)からその娘“二代目ヒロイン”るい(深津)へのヒロイン交代が、視聴者の想像を超えるドラマチック展開で描かれた。(以下、第8週までのネタバレがあります)

安子とるいを分断した“I hate you”


第7週ラストで勇(村上虹郎)が安子に求婚。第8週前半では、その結末が描かれた。

安子は返答をできずにいたが、ロバート(村雨辰剛)と一緒にいるところを勇に見られてしまい、動揺。「違うんじゃ、違うんじゃ」と弁明する姿がかえって、安子がロバートに引かれ始めていることを物語っていた。

ショックの勇は、女中・雪衣(岡田結実)をそのはけ口に…。そして、そのことが安子の兄・算太(濱田岳)を絶望させるという、まさに“鬱展開”。算太は「たちばな」再建のため安子と貯めていた金を持ち逃げし、登場人物みなが絶望のスパイラルに巻き込まれていった。

算太を捜して大阪に飛び出していった安子。疲労はピークに達していた。大阪の街中で倒れたところをロバートに助けられ、さらにはプロポーズを受けるという激動ぶり。揚げ句、たった一人で捜しに来たるい(古川凛)にその瞬間を見られてしまった。

雨の中、母を捜して大阪へ向かったるい(古川凛)が見たのは… 「カムカムエヴリバディ」第38回より(C)NHK


その日は、るいにとって幸せな一日になるはずの、小学校入学式当日。母の愛情を信じられなくなったるいは、弁解しようとする安子を「I hate you」と冷たく拒絶した。