ブロードウェイへの挑戦が正式に決まってからも、厳しい状況が続いた。稽古以前に、全編英語のせりふに悪戦苦闘。「覚えるのが大変でした、とにかく。せりふに行きつくまで1週間かかりました」「最悪ですよ、毎日稽古する気で行ったのに『週2でいいよ』って言われて」。現場スタッフから思うような評価を得られず、基礎からのやり直しを余儀なくされ、つらく屈辱的な日々を過ごしたと振り返る。
原動力は「やりたいっていう気持ちだけ」
中でも米倉を厳しく指導したのが、振付師ゲイリー・クリスト氏。「『CHICAGO』が好きすぎて何十回も見ていたから、(他の舞台でのロキシー役女優の)このしぐさが好きっていうのを覚えちゃっていたんです。でも、『これは誰々のまねで、涼子じゃない』『米倉涼子のロキシーをやりなさい』って」。
ゲイリー氏の指導を振り返った米倉。ゲイリー氏がVTRで登場し、「作品に溶け込んでもらおうと細かく指示を出したんだ。それに応えようと彼女は熱意と意欲をもって本当に努力していたよ。彼女は本当にすごいよ!」と当時の思いを明かすと、米倉はただただ涙。「泣いちゃった…。大好きな人です。ビックリした!」と声を震わせた。
2012年、2017年、2019年とこれまでに3度ブロードウェイの舞台に立った。2022年には、4度目の公演が控える。林先生が「願ったことを実現できたのはなぜだと思いますか?」と尋ねると、米倉は「やりたいっていう気持ちだけだと思います。どなたかの言葉で『やりたいと思う人は100人、やる人は10人、やり続けられる人は一人』っていう言葉を覚えていて、頑張ろうと思った」と、支えにしてきた言葉も打ち明けた。
米倉いわく「私、失敗してばっかりです。失敗の連続です」という。それでも失敗は恐れない。「失敗しないと先に進めない。失敗は経験値になるので、全然そこは恐れないです。失敗するかもしれないけど、やりたいんだったらそこを通るしかない、っていう考え方です」と、自身の信念を語り、インタビューを締めくくった。
毎週日曜夜10:00-10:54
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