2021年12月26日をもって「笑点」(日本テレビ系)を卒業した落語家の林家三平。同日に行われた「ライザップボディメイクグランプリ2021」では、RIZAPのボディメイクに挑戦し、74.4kgから55.8kgのマイナス18.6kgの減量に成功したことを報告した。ダイエットを通して「ポジティブになった」という三平は、「笑点」出演中の厳しい意見に対しても「ありがたいこと」「プラスに働くのは間違いない」と感謝するようになったという。さらに、ダイエットに成功していなければ「前向きな気持ちにもなれずに、『笑点』を辞めるという決断もできていなかった」とも語った。
ダイエット成功で妻から「カッコいい」、ネットでの“病気説”には「本当にご心配をおかけした」
――はじめに、RIZAPでダイエットに挑戦しようと思った理由からお聞かせください。
僕らの商売って、正座が基本じゃないですか。だけど74.4キロの時は、正座をしていると自分の身体の重みで足がしびれちゃって、30分も経てばもう立てなかったんです。あとは、痩せたことで噺の幅も広がるんですよ。「噺家さんはふくよかなほうがいい」とも言いますが、人情噺とかは少しほっそりしている方が伝わりやすいですから。
――本格的なダイエットは今回が初めてなのでしょうか。
いや、ダイエット自体はこれまで色々やってきたんですけど、見事にすべて失敗しました(笑)。でも、今回はRIZAPのおかげで、健康に元気よく笑顔でダイエットを成功させることができました。
――お痩せになられた三平さんを見て、奥様はどんな反応でしたか。
「カッコいい」って言ってくれたんですよ!そんなセリフ、この5年聞いてなかったから、NGワードだと思ってましたよ(笑)。
――「笑点」卒業とRIZAP挑戦が重なったことにより、ネット上では「やつれた」「病気なのではないか」など心配の声が挙がっていましたね。
すごかったですよね。私が「いったん番組から外れます」って言った瞬間にものすごい数の「大丈夫ですか?」「身体が悪いんですか?」という声をいただきまして。でも(RIZAP挑戦の)発表まで言えなかったものですから、本当にご心配をおかけしました。ただ、自分としては、「笑点」でのパフォーマンスはダイエット後のほうが上がっていたと思うんです。太っていた時と比べて、憑き物が取れたみたいに明るくなって、笑顔でやれていました。
『笑点』復帰への意欲も「最終的に決めるのはお客様」、今後は「キャラクターを模索する旅に」
――せっかくパフォーマンスが上がり、これからというタイミングで「笑点」を卒業したことに対し、残念な気持ちはありますか。
残念ではないですね。一回修行に出て、またグレードアップして戻ってくる気持ちでいますから。
――やはり将来的には「笑点」に戻りたいという思いなのでしょうか。
もちろん、戻りたい気持ちはありますが、最終的に決めるのはお客様です。だから、それはもうお客様次第だと思っています。そのためにも努力しないといけません。噺家としてのパフォーマンスを上げない限り、あの場所には戻れないと思っています。
――具体的にどんな努力をされていく予定でしょうか。
一席一席を大切にすることです。我々の世界では、「芸人に上手も下手もなかりけり 行く先々の水に合わねば」という言葉があるのですが、「この場所ではどういう芸をすればいいのか」を追求していくことで、お客様がキャラクターを付けてくれることがあるんですよ。キャラクターは自分で付けるものではないですから。お客様が付けてくれるキャラクターを模索する旅にこれから出たいと考えています。
――ファンの方が三平さんの個性を作り上げているんですね。
そういうことです。ファンの方の目線はもちろん、ファンではないアンチの方の目線も大切にしています。