お笑いコンビ・さらば青春の光の個人事務所「ザ・森東」で飼育する、オスのマンチカン「会長」の写真集「さらば青春の光の会長はねこである」(星海社)が、このほど出版された。会長に加え、昨年からは保護猫の「専務」を事務所の仲間に迎え入れた森田哲矢は、愛猫の写真集出版に「『しめた』と思いました」と笑顔を見せ、東ブクロも「猫に食わせてもらえる時代が来たんだなと思いました」と喜ぶ。また森田は、「会長が来てから事務所の業績が上がり、専務が来てから猫関係の仕事が増えた」と明かし、「招き猫みたい」と表現。「あの2匹が事務所を支えてくれた」と感謝した。
写真集発売に「猫に食わせてもらえる時代が来た」、「そんなことあり得るのか」と驚きも
――まず、本の出版が決まった時の心境からお聞かせください。
森田:「しめた」と思いました(笑)。やっと食いついてきたかと。思惑どおりでしたね。まあ、写真集を出す構想自体は「会長」を飼い始めた頃からあったんですよ。
――そうだったんですね。
森田:はい。47都道府県のお祭りに行き、その祭りの法被を会長に着せる「47都道府県猫」という企画を自主的にやろうとしていたんですけど、あまりに手間がかかるということで頓挫していたんですよ。なので、今回こういうお話がいただけて良かったです。面倒くさいことはすべてやってもらえるから、最高ですね(笑)。
――ブクロさんはいかがでしょうか。
東ブクロ:猫に食わせてもらえる時代が来たんだなと思いました。
森田:こいつは猫にも食わせてもらってるんです(笑)。
東ブクロ:(笑)。でも、僕らが写真集なんかまず出せませんし、そもそも、事務所の猫が一冊の写真集になるってすごいことですよね。お話を聞いた時「そんなことあり得るのか」と驚きました。
森田:出版業界で唯一、伸び悩んでないのは写真集だと聞いているんで、そういう意味でもうれしいです(笑)。
――2017年12月に雄のマンチカン「会長」を飼い始めてから4年あまりが経ちました。改めて「会長」との出会いの経緯について教えてください。
森田:知り合いのメイクさんから「飼っているマンチカンが子猫を4匹産んだので、1匹どうですか?」と言われたことがきっかけです。僕自身、猫は大阪の実家で飼っていて好きなんですけど、さすがに東京の一人暮らしの家で飼うのはな…と躊躇していました。でも、動画が送られてきたら、それがあまりにかわいすぎて。その後、マネージャーと相談して「じゃあ、事務所で飼いますか」となり、引き取ることを決めました。
当初は反対した東ブクロ、「僕のほうにはなかなか寄ってきてくれない」と嘆き
――ブクロさんは当初、事務所で猫を飼うことに反対されていたんですよね。
東ブクロ:当時は猫にあんまりいい印象がなかったんですよ。というのも、実家の隣の家が猫を放し飼いにしてて、うちの前で粗相をしていたんです。で、そいつんちに行ったら、目がかゆくなったりもして。だから事務所で飼うとなった時は「大丈夫?面倒は誰が見るの?」と反対していたのですが、森田やマネージャーが「全部やるから」と言うので、「じゃあもう、お好きにどうぞ」となった感じです。
――会長と長い時間を共にしたことで、ずいぶん懐いてきたのではないでしょうか。
森田:会長って、もともと人慣れし過ぎてるんですよ。誰が来ても動じないし、全員に平等に懐くんです。だから、飼い主としてのアドバンテージはあまり感じません。もう少し感じさせてくれよと思うんですけど(笑)。
東ブクロ:会長は、僕のほうにはなかなか寄ってきてくれないんです。子猫の頃は触らせてくれたんですけど、大きくなってからは触らせてくれなくなりました。この前も、まだ誰もいない事務所に入ったら、会長が多分、森田かマネージャーだと勘違いしたのか、つかつかと玄関まで歩み寄ってきたんです。けど、顔をじっと見て僕だとわかった瞬間にそっぽ向かれて。ああ、やっぱり嫌われてるなと、ちょっとショックでしたね(笑)。