ドラマ大好きアーティスト・BLUE ENCOUNTの田邊駿一が熱く熱くドラマを語る連載コラム第6回。今回は間宮祥太朗さんがミュージシャン役を務める「ファイトソング」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)を、ミュージシャンならではの目線で語ります。
「ファイトソング」にめちゃくちゃ共感と感動
ドラマって見ているとついつい感情移入してしまいますよね。それがハマるってことだと思うのですが、実は今クール、僕がとてもハマっているドラマがあるんです。それは火曜夜10時から放送している「ファイトソング」(TBS系)。清原果耶さん演じる花枝ちゃんと間宮祥太朗さん演じるバンドマン・芦田と菊池風磨さん演じる慎吾の恋の模様が描かれています。
最初、1月にこういうドラマが始まりますという一報を聞いたとき、挫折したスポーツ少女と一発屋のミュージシャンと一途な幼馴染みとの三角関係って定番過ぎない?と思いました。それをキラキラした恋愛ドラマを多数放送している火曜10時の枠で放送するのか…くらいの感覚で、恋愛ドラマの“王道”と思っていたんです。それが蓋を開けて見てみたらめちゃくちゃ共感と感動をして。
もちろん“王道”というのはハズしていないです。見ていてどこか懐かしいというか。僕が好きな1990年代のドラマに近いんです。日々をきちんと描きながら人々の心の動きも伝えていく、見ていてほっこりする日常を切り取っているドラマです。それはやはり岡田惠和さんの脚本ということもあるのかも。登場する人がみんな優しく、お互い支え合って生きている温かい世界というか…。だからといってそれは馴れ合いじゃなく、最終的には自分で自分の人生を歩んでいかなきゃいけない、最後は1人ということを丁寧に描くんじゃないかなと勝手に想像しています。あくまでも自分の人生。そのあたりが今っぽいと思いました。1990年代と今の融合。かなり最高です。
たなべ・しゅんいち=1987年6月25日生まれ、熊本県出身。BLUE ENCOUNTのボーカル&ギター。2014年メジャーデビュー。アニメやドラマの主題歌を手掛け、大型フェスにも多数参戦。2016年には日本武道館ワンマン公演も行う。ドラマ主題歌にもなったシングル「囮囚(ばけもの)」が発売中。幼少期から姉の影響でドラマを見始め、その知識は膨大。ミュージシャンきってのドラマラバーと言える。現在、弾き語りワンマンツアー「田邊駿一弾き語りワンマンツアー“alone,not alone.~chapter2~”」を開催中
公式HP
https://blueencount.jp/