――撮影はどんな感じでしたか?
テレビシリーズの最終回まで撮り終わっているぐらいの時からの参加だったので、GUTS-SELECTのチームのみんなが仲良いのが伝わってきました。途中参加の身としては「どうしよう?」って思いましたけど、ケンゴ役の寺坂くんはそのまんまというか、座長として撮影の時はみんなを引っ張ってくれるんですが、普段は場を和ませてくれるキャラクターで、そのおかげですぐになじめました。
他の隊員役のみんなもそれぞれハマり役で、キャラに近い感じがあって、すごくいい雰囲気の中で撮影ができました。大変だったのは、クランクインしてすぐに山を登りながら戦うシーンの撮影だったんです。他のみんなはテレビシリーズでの撮影で慣れてたりするんですけど、僕だけ最初は付いていけなくて、「戦うってこういうことだ!」って懐かしさを感じたりしながら初心に帰って撮影しました。最初は大変でしたけどすごく楽しかったです。
――今後の「ウルトラマン」シリーズに期待することは?
子どもはもちろんですが、大人の方にもウルトラマンという作品は必要なものだと思っています。なので、これからもどんどん続けていって、さらに歴史を作っていってもらいたいですね。「ティガ」を継承する「トリガー」が生まれたように、「トリガー」の物語を継承する作品がいつか作られたりしたら面白いなって。
――そうなった時には“元隊長”として再び出演を。
あぁ、いいですね(笑)。その時は、用意していただく衣装じゃなくて、今回、このジャケットは買いますので、家から自分のを持って参加します(笑)。
――ウルトラマンには変身シーンがつきものですが、中村さんが仕事に対してのスイッチが入る瞬間は?
あまり器用じゃないので、現場で本番前にスイッチが入るというタイプではないですね。朝起きたら、その日の撮影部分のセリフをブツブツ言ったりしていて、移動中、歩きながらもブツブツ言ったりしてます。以前はマスクなしでブツブツ言いながら歩いてたんですが、今のご時世、マスクをしているので、そういう部分は好都合だなって。
――俳優として今後チャレンジしてみたいことは?
やってみたいことはたくさんあるんですけど、今回もそうですが、出演させていただけることが本当にありがたいことだなって思っているので、声をかけていただいた作品を一つ一つ丁寧にやっていきたいです。自分の中で役への材料を増やしていって、どんな役にでもシフトチェンジができるような役者になりたいと思っています。
――プライベートで何か挑戦してみたいことは?
趣味とかがあんまりなくて、作品づくりが趣味みたいな感じなんです。それは“俳優”としてだけでなく、制作スタッフ的な仕事にも興味があって。今、「中村優一、映画作ります」という、映画の企画・制作に挑戦するプロジェクトもやっているんですけど、今年はそのプロジェクトで映画を撮れたらいいなと思っています。
◆取材・文=田中隆信
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