中高生時代の練習の厳しさから、子供への教育論も語る
同級生ながら今回が初対面だという両氏。対談動画では、初めにお互いの第一印象について話すと、松坂氏は野球を始める前、サッカーチームに入りたかったという過去を告白。また、中高生時代の寮生活や練習の厳しさ、そこから学んだことや、自身の子供への教育論などを語っている。
松坂大輔氏×中村憲剛氏 オフィシャルインタビュー
――対談を終えての感想を教えてください。
中村氏:僕にとっては夢のような時間でした。正直もう少し話したかったですけど。それくらい楽しい時間でした。
松坂氏:もうめちゃくちゃ楽しかったです。想像していた以上に楽しかったです。
――初めてお会いしたと思うのですが、お会いする前の印象とお会いした後の印象を教えていただけますか?
中村氏:僕が18歳の頃から見てましたから、二十数年経ってようやくご本人に会えたっていう喜びがあったので。会う前と会った後の印象は一緒ですね。テレビで見ていた松坂大輔さんそのままです。お話しいただいた内容はすごく深いものでした。アスリートとしても子供たちにも通ずるものっていうのはたくさんいただいたので、僕も勉強になりましたし、すごいなって改めて感じます。
松坂氏:そこまで言われたらしゃべることないですよね(笑)。でも、寡黙なイメージがあったので、それを今日は会って話して、こんなに面白い方なんだというのは思いました。(話の)内容が面白いんですよ(笑)。はい。キャラ(のこと)じゃないですよ(笑)。
中村氏:いや、緊張してたんですよ(笑)。緊張してちょっと早口になってただけです。間が持たないっていう。静かにすると緊張しちゃうから。あとは純粋に思っていることをぶつけてみたかったんで、それができて本当に良かったです。いつもはもうちょっと寡黙なんですよ。
――お話の中で印象に残ったことは?
中村氏:「“チームのために”よりもまず自分が」というところがすごく響きましたね。僕もアスリートをやる中で、そういう気持ちを持ったり、チームのためにと思ったりっていう中で、最終的にはそういうふうにまず自分がしっかりやることがチームのためになるというのは、すごく僕にも勉強になりました。これから自分が指導するときにも、そういうふうに伝えていっていいんだなと。松坂さんがやっぱ言ってるっていうのは、影響がすごく大きいですから。やっぱ結果を残された方の言葉ってのは大きいですから。
松坂氏:そうですね。 今日この2人が話したことがプロの選手だったり、またこれからの未来を担う子供たちに少しでもヒントになるようなことがあったらいいなと思ってます。
文藝春秋
発売日: 2021/11/29