BLUE ENCOUNTの田邊駿一、「人間・失格」「青い鳥」「協奏曲」…話題作多数のTBS“金10”ドラマを語る!

2022/03/29 09:00 配信

ドラマ 音楽 コラム

4月から新たなドラマ放送枠も増えると聞き、また時間がなくなってしまうな…と思っている今日この頃ですが、皆さんは放送枠でドラマを見たりしますか? フジテレビの月曜夜9時の“月9”、TBSの日曜夜9時の“日曜劇場”あたりが有名ですが、忘れてはいけないのが、TBSの金曜夜10時の“金10”。ここ近年でも「凪のお暇」(2019年)「MIU404」(2020年)「最愛」(2021年)と話題作を多数生み出している枠。実は僕、この枠がかなり好きなんです。

ドラマが大好きなBLUE ENCOUNTの田邊駿一

名作を生みだしてる“金10”=“大人のドラマ”の印象でした


そもそも歴史が古い枠で、「金曜日の妻たちへ」(1983年)「ふぞろいの林檎たち」(1983年)といった僕が生まれる前から名作を生み出しています。そんな僕がこの枠を見始めたのは「ずっとあなたが好きだった」(1992年)や「高校教師」(1993年)あたりから。とはいっても、7歳年上のお姉ちゃんが見ているのを一緒に見ていたから、“何かすごかった”という思いだけが強烈に残っている感じです。「こんな世界があるんだ~」というのを空気で感じたというか(笑)。どこか大人の世界をのぞき見しているようなそんな“大人のドラマ”を放送している枠。そんな印象でした。

そして今、改めて見返してみると、内容が濃い作品が多いです。KinKi Kidsの2人のドラマ「人間・失格~たとえば僕が死んだら」(1994年)なんて、かなり衝撃的。堂本剛さん演じる誠がクラスメイトにいじめられ、先生にも理由のない体罰を受けて自殺をしてしまうのですが、そのいじめの描写がリアル過ぎて…。斎藤洋介さんが演じる宮崎がプールで誠の顔を掴んで水に沈めるシーンは恐怖でしかなかったです。本当に「すげぇドラマ始まったな」と感じました。この時代はタブーがなかった気がします。それは倫理観がないということではなく、伝えたいことのためには過激なこともいとわないというか。伝えたいものがちゃんとあるドラマが多かったと思います。