スカパー!とK-PROによるお笑い賞レース「笑デミー賞グランプリ」の決勝が3月25日に開催され、優勝者が元祖いちごちゃんに決まった。
「笑デミー賞グランプリ」とは、お笑い界をリードしていく新人を発掘することが目的の賞レースで、優勝者は"スカパー!お笑いPR大使"に任命され、テレビ番組やYouTubeといったさまざまなメディアに出演する。
予選を勝ち抜き決勝進出を果たしたのは、青色1号、元祖いちごちゃん、Gパンパンダ、ジャンク、ストレッチーズ、ゼンモンキー、パンプキンポテトフライ、ひつじねいり、マリオネットブラザーズ、ヤーレンズ。さらに主催者推薦枠として、どんぐりたけし、ブリキカラスの2組もファイナリストに加わり、総勢12組。
決勝はSPOOXにて生配信され、なすなかにし・那須晃行がMC、くりえみがアシスタントを担当。スピードワゴン・小沢一敬、じゅんいちダビッドソン、バッファロー吾郎・バッファロー吾郎A、U字工事・益子卓郎が審査員を担当した。(※4月22日までアーカイブ配信中)
今回は、MCの那須とアシスタントのくりえみ、そして、優勝者の元祖いちごちゃんの植村侑史とハイパーペロちゃんにインタビューを敢行。大会の見どころなどを話してもらった。
――元祖いちごちゃんが優勝しましたが、今回の大会の感想を教えてください
くりえみ「元祖いちごちゃんさんは独特なオーラと死んだような目?(笑)これが面白さを何倍にも引き立ててるなって感じました。私もいろんな好きな芸人さんがいるんですけど、どの芸人さんにも当てはまらない特別なオーラを感じたので、別の番組でもどんどん活躍してほしいなと思いました」
那須「今日は僕が1番良い席で見させてもらったなって思います。出場者の皆さん、面白くて、仕事を忘れましたね。元祖いちごちゃんは(所属が)同じ事務所なら、ずっと一緒にいるだろうなって。今日出会えたことがうれしくて!僕もライブに出る機会がコロナ禍でだいぶ減ったんで、もっと早くから出会いたかったなって思うくらいすごい面白かったです。『人気無い』ってご本人たちはおっしゃっていますけど、気持ちわかるわ~って...すごい好きです。大ファンになりました」
――優勝した感想をお聞かせください
植村「K-PRO主催の新しい賞レースでこうやって1位になれるとは...。元々、K-PROさんとは仲が繋がっていたのですが、なかなかライブに呼んでもらえなかったんです。理由は『いちごちゃんは人気無いからダメだよ』って (笑)でも、節目節目でいいライブには呼んでくれてるんですよ。今回の大会もいきなり呼んでもらえて、優勝もできたので、これからK-PROさんにも貢献できたらいいなと思います」
ハイパーペロちゃん「本当に良い大会に初めて出場できて、初めて優勝できて...初めてばっかりですね。本当にうれしいです」
――大会に向けて何か準備されたことはありますか?
植村「本当にライブに出れていないので...。ただ、最近、地下芸人っていうのがフューチャーされているんですけど、この前トムブラウンの布川さんとお会いした時に『本当の地下芸人はお前らだ』って楽屋でお墨付きを頂きました。僕らはキングオブ地下芸人です。あと、いつもはネタに間を使うので、編集でカットされて1分とか30秒にされてしまうんです。フル尺を生放送で披露できたのは人生で初でした!」
くりえみ「あの間が独特で良いと思います。なんかスリムクラブさんを思い出しました」
植村「スリムクラブさんよりも長い間って言われてます。ネタ飛ばしてるんじゃないかって(笑)」
――優勝者以外で印象に残っている芸人さんはいらっしゃいますか?
那須「今日って、審査員の方が一番難しかったんじゃないかなって思います。みんな面白かったから、尺の長さで優勝者が変わるし、それぞれの色があるんで、全員面白いなって思いました」
くりえみ「上から目線って思われてしまうかもですが...青色1号さんとかは、後半のツッコミを1個変えるだけで全然違う色になりそうだなっていうのをすごい感じました。青色1号だけじゃなくて、全グループがまだまだこれから、もっともっと面白くなる可能性を秘めているっていうのを感じたので、今回の大会以外でどんな姿を見せているのかなっていうのも注目していきたいと思いました」
――アーカイブ配信を見る視聴者に向けて、今回の大会の見どころを教えてください
那須「新しい賞レースがついにできたなって感じがしますね。真剣に優勝しようって頑張ってくれていたし、今ある『M-1』とか『キングオブコント』以外で、こんなに熱い戦いがあるなんて...って思ったので、ぜひ皆さんにご覧になっていただけたらなって思います」
くりえみ「『M-1』と並ぶくらい大きくなってほしいなって、すごく思いました。毎年、『M-1』も出場者の方が何千組っていらっしゃるじゃないですか。でも、その何千組の中で日の目を浴びるのって本当に数えられるほどしかいないっていうのもあって...。芸人さんたちがもっともっといろんな場所で活躍できる賞レースとして、この大会が大きくなっていったらすごくいいなと思います」
植村「こういう機会で優勝させていただいて、本当に下の方でやっている人たちに光が当たったんじゃないかなって思います。下剋上を見てください」
――最後に、元祖いちごちゃんのネタの見どころは?
植村「そんなに気負わず、お酒を飲みながら...」
ハイパーペロちゃん「気楽に見てほしい(笑)」
植村「気楽にお茶の間で見ていただきたいです(笑)」
文=HOMINIS編集部