夏帆が、写真集「おとととい」(SDP/税込3520円)の発売記念イベントを4月9日に都内で開催した。
同作品は、2021年6月30日に30歳を迎えた夏帆の30代に向けて“羽化”する様子を、写真家・石田真澄氏が2年間追い続けたもので、ノスタルジックな温もりある雰囲気の中に夏帆の少女のようなきらめきや息づかいを写真に閉じ込めている。
撮影期間は2年半
イベント前に行われたマスコミ向けの囲み取材に登場した夏帆は、「撮影期間は2年半、仕上げを入れると3年以上の時間を掛けて作らせていただいたので、『今日いよいよ皆さんの元に届くのか』と思うと、うれしいような、寂しいような…。でも、自分にとってすごく大切な一冊になったので、それが発売されるというのはうれしい気持ちでいっぱいです」と心境を吐露。
さらに、「写真のセレクトや色校のチェックなど本になる前の形から見てきていたので、実際に形になったものを受け取った時はものすごくうれしくて感無量でした。ゼロから物を作ることに関わった経験が初めてだったので、わが子じゃないですけど、なんか本当にうれしかったですね」と喜びをかみ締めていた。
すごく大切な思い出に
また、撮影について「2年半掛けて、暖かい所から雪が降っている寒い所までいろんな場所に行って、二人で遊びがてら旅行がてら撮影したり、普段の撮影のようにスタイリストさんやメークさんなどのスタッフさんに入っていただいて撮ったりと、本当にいろいろな形で撮影したのでいろんな思い出が詰まり過ぎています(笑)」と笑顔でコメント。
「(石田)真澄ちゃんと過ごしたこの2年半が自分にとってすごく大切な思い出になったなと思っています」と明かした。
ほか、お気に入りのカットとして「朝の気を抜いている時間に不意に撮られた」というカットを挙げ、「普段こういう写真って世に出ることはないなっていうのと、子どもの頃もこんな顔していたなと思って、個人的にすごく好きな一枚です」と理由を語った。
最後に「約3年掛けて、本当に大切に大切に作った一冊です。今までの自分のキャリアの中でも企画の立ち上げから仕上げまで参加させていただく機会ってなかなかなくて、ここまで深く関わらせていただいたというのは自分の中でもすごく大きな経験になりました。ぜひ、たくさんの方にこの本が届いてもらえるといいなと思っています」とアピールした。
◆取材・文=原田健