バイきんぐ小峠、右半身と左半身で別々の番組を収録!?
「ここにタイトルを入力」で発生するトラブルは、データ消去をはじめ、ダブルブッキングやコンプライアンスなど、テレビ業界で起きそうなことばかり。本当なら収録中止だったり、お蔵入りだったりする事態なのに、スタッフは強引に放送にこぎつけようとする。
#1(4月11日放送)でバイきんぐ・小峠英二に降りかかったのは、「同じ時間帯にクイズ番組とトーク番組の収録がかぶってしまった」という、ダブルブッキングだった。本来ならどちらかに謝って収録中止になるところ、スタッフは「大丈夫です」という。そんなのどうにもならないだろ、とスタジオに行ってみると、用意されていたのは「左半身がクイズ番組、右半身がトーク番組」に同時出演できるセットで……。
左半身でクイズに答えると、右半身の共演者から「どうしました?」と驚かれるし、右半身でトークに花を咲かせると、左半身から「なにブツブツ言ってるんですか?」とツッコまれちゃう。小峠はその都度なんとか誤魔化しながら、最終的に左半身のクイズで優勝し、ラストクイズで全身粉まみれになって、右半身のトークにその姿で帰ってくる。
まったく「大丈夫」ではないし、番組はアフターフォローをせずに終わってしまう。番組表には左半身で収録した「クイズ!ファイブセンス」のことしか書かれておらず、途中でテレビを付けた人は何が起きたのかさっぱり分からないだろう。
事前情報と違う内容をゲリラ的に仕掛け、番組自体はある意味「ボケっぱなし」で終わる。だが、見たこともないものを見せられると、人は誰かに言いたくなる。SNSやネットニュースがツッコミを入れ、気になった人は見逃し配信で確認し、またツッコむ。そのサイクルに、この記事もまんまと乗せられてしまっている。