4月1日に最終回を迎えた「バイキングMORE」(フジテレビ系)で8年に渡ってMCを務めた坂上忍。長年“フジテレビお昼の顔”を担ってきた彼がこの度、ネット上のデマ投稿を検証するABEMAのバラエティ番組「デマ投稿を許さない」をスタートする。自身に関する“デマ投稿”については「失礼な話ですよね」と笑顔を見せつつ、「気持ちはよく分かる投稿もあった」と話した。また、「バイキング」の最終回では、これまで出演したリポーターらによる記者会見の最中、坂上が号泣したことが話題を呼んだ。そのシーンについて「カットして欲しかった」という坂上は、「僕はあっさり終わりたかったんです。なのであっさり終わるのに涙はダメだなと思った」と自身の去り際の美学を語った。
新番組オファーに「なんで僕なんだろう?」自身の“デマ投稿”に「気持ちはよく分かる投稿もあった」
――新番組はネット上のデマ投稿にフォーカスした内容となっていますが、このコンセプトをはじめに聞いた時、率直にどう思いましたか。
僕はエゴサーチをすることもない、ネットとは距離を置いている人間なので、オファーが来た時には「なんで僕なんだろう?」と疑問に感じましたけど、ネットと縁遠いからこそ僕なのかなとも思いました。というのも、僕はたとえ台本があったとしても、自分が聞きたいことを聞いてしまうし、デマ投稿を鵜呑みにしないようにしています。だからこそ「デマ」と言われる投稿に対して、ご本人がどう思っていてどういった受け止め方をしているのか、そして嘘か真実かどうかについて、遠慮なく聞けるような気がするんです。
――初回放送では坂上さんご本人にまつわるデマ投稿が複数紹介されています。ご自身の様々なうわさ話を聞いてみての感想を聞かせてください。
いや、失礼な話ですよね(笑)。でもデマではありつつも、「そうか、そう思われててもしょうがないよな」「そういう想像もしたくなるよな」と、気持ちはよく分かる投稿もありました。
『バイキング』卒業後の変化「ほぼテレビも見なくなった」後継番組『ポップUP!』への思いも明かす
――4月1日に放送された「バイキングMORE」(フジテレビ系)の最終回から1カ月あまりが過ぎました。卒業されてからどんな変化がありましたか。
最近ようやく、「バイキング」を卒業したと実感した出来事があって。先日、「有吉ゼミ」(日本テレビ系)の芸能人が物件を探すコーナー「坂上不動産」でロケに行ったのですが、今までは「バイキング」が終わってから撮影に参加していたので、二軒目のお宅を拝見する頃には夜になっていました。でも、この前は朝から那須へ行き、二軒目のお宅にも日が出ているうちに尋ねることができて、「自由ってこういうことなんだ」としみじみ思いましたよ(笑)。
――「バイキング」出演時は、MCとして日々時事情報を調べたりもしていたかと思います。そういった作業から解放されたという思いもありますか。
たしかに「バイキング」が終わってから今日に至るまで、ほとんどテレビを見なくなりました。新聞にしてもそうで、新聞をポストから取り忘れることもあるんです。もしかしたら、無意識にそういった時事情報をしばらく頭に入れたくない自分がいるような気がします。ただ、後継番組の「ポップUP!」が色々と大変みたいだから、一回は見なきゃとは思っているんですけど(笑)。
――「ポップUP!」は観られていないのでしょうか。
はい。逆に見ないようにしています。見たら色々と言いたくなっちゃいそうで(笑)。でも「バイキング」もスタート当初、「こんな番組すぐ終わる」と散々酷評されたから、「ポップUP!」の皆さんの大変な気持ちは良くわかって。だから「これからも色んなことを言われるだろうけど、気にせず好きなことをやったほうが良いよ」「頑張れ」とメールで応援だけはしています。