スタッフとイワクラの宮崎愛があふれる「蛙亭イワクラ使節団」
1回の宮崎ロケにつき4本撮りのスケジュールで収録されるこの番組。初回から第4回まではイワクラの故郷・宮崎県小林市を中心としたドライブロケだったが、いきなり最初の旅から大鶴肥満のスケジュールが合わずイワクラ、伊藤、サイダーの3人体制に。
冒頭、空港で出迎えるイワクラに伊藤・サイダーのテンションはかなり低め。しかしこの番組が宮崎ローカルながらTVerで全国に流れると聞き気合を入れ直す二人。更に伊藤が運転する車として用意されたアルファードに気分は更に上がる。番組スタッフも並々ならぬ気合いの入りっぷりで、出演者の車にスマホ経由声が聞こえているとは思わずに「いよいよ始まりますね、伝説が」と口に出してしまうハプニングも。
イワクラがよく遊びに来ていた地元の遊戯施設「のじりこぴあ」でゴーカートレースを繰り広げた後は、市場食堂で宮崎県五十選に選ばれた絶品チキン南蛮を堪能した。合間合間で「おび天」「チーズ饅頭」などの宮崎グルメもふるまわれ、イワクラ案内のもと宮崎を満喫する2人。
第3回ではこの番組のスポンサーに「小林市」がついていることが判明、御礼のために市長に会いにいくという展開に。普段から宮崎なまりのイワクラも市役所では更に三段階くらいギアを上げた本気の西諸弁を披露し、伊藤とサイダーは翻訳字幕なしでは全く解読不能レベルの方言についていけない様子だった。
第4回は旅の締めくくりとして、イワクラがかつて1日だけ体験入店したラウンジを訪問。キャバクラのボーイを10年やっていた伊藤は、毎回ロケの最後は夜の街へ繰り出すことを誓うのだった。
宮崎をPRするYouTubeチャンネルの発展形とあって、とにかく最初から最後までスタッフとイワクラの宮崎愛があふれるこの番組。ローカル芸人冠番組数多くあれど、ここまで地元愛が前面に出た番組はなかなかないかもしれない。
そして宮崎の「よかとこ」は、宮崎出身ではない人のリアクションがあってこそ引き立つ。伊藤・サイダー両名は、それぞれのキャラをしっかり出しつつも、優しくイワクラの郷土愛を受け止めていた。これからここに180キロの巨体大鶴肥満が加わるのが楽しみだ。まだイワクラ使節団の「伝説」は始まったばかりである。