音声レーベル「STUDIO koemee」の聴くanime『彼岸のオルカ』が、YouTubeやSpotifyなど各プラットフォームで配信中。今作は新時代の音声エンタメにチャレンジした企画だ。そこで今回は岡本信彦に、声優の未来について、またこれからの音声エンタメへの願いについて語ってもらった。
難しい時代に突入している声優という仕事
──この聴くanime『彼岸のオルカ』は“アニメを聴いているように”というコンセプトで制作され、YouTubeやSpotifyなどで配信予定なのですが(※インタビュー時期は2022年3月)これからの音声エンタメに期待や願望はありますか?
岡本:もうめちゃくちゃお願いしますという感じですね。めちゃくちゃ難しい時代に声優は突入しちゃってる気がしてて。でも僕個人的には、声優さんっていうのは毎日、いろんな音声ドラマだったりアニメをやっているんで、実力は本当に確かなものだと思うんですよね。このお披露目の場とビジネスがちょっと直結していないのが、めっちゃムズいなというように思っていますね。
声の力は劇場でリアルに体験してほしい
──「声だからこそ届けられる物語がある」と制作された今作ですが、岡本さんは声でエンターテインメントをお届けすることへの特別な想いはありますでしょうか?
岡本:そうですね、やっぱり声優なので、声優の未来を考えると、ここの部分を業界全体で伸ばしていただけたらとっても嬉しいなという感じですね。笑ってもらったり泣いてもらったり、ドキドキしてもらったり驚いてもらったりというのは、声の力で幾分かできる気はしてはいるんですけど、いかんせん、生で聴いてもらったほうがそれはできているような気はしますね。
──朗読劇とかありますよね。
岡本:朗読劇に来てもらった方々に、空気間で伝染させるじゃないですけど、隣の人が泣いてると釣られるに近いのかもしれないですけど、劇場のほうがフルでエンタメをお届けできてる気がするんです。
STUDIO koemee公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/c/STUDIOkoemee
聴くanime『彼岸のオルカ』:https://open.spotify.com/show/32kzjzKCbjfrL8nRJfQh8I