EXITが木曜MCを務めるニュース番組「ABEMA Prime」(毎週月~金曜夜9:00-11:00、ABEMA NEWSチャンネル)の5月26日の放送回では、急速に耳にする機会が増えた「心理的安全性」というキーワードについて特集した。
りんたろー。は「EXITのコンビ間には心理的安全性がある。でも、意見を言わせてもらえるけど、僕の意見が採用されたことはないんです…。安全性はあるけど、評価されていない!(笑)」となげく一方、相方の兼近大樹が「りんたろー。さんは発言しやすい状態を作ってくれる。でも、僕は意見を言えていないので、心理的安全性はほぼないですね(笑)」とコメントすると、スタジオがざわつき、これを受けて、りんたろー。は「ふたりの間に心理的安全性がないと、今みたいに『評価されていない』『意見が言えない』とは言えないですから!」とフォローした。
バラエティ番組の現場では
また、バラエティ番組の現場における心理的安全性について問われたりんたろー。は、「発言しづらい現場では、40点のボケをしないようにする。心理的安全性がないからこそ、80点のボケで勝負しようと思えるので、良い効果を生むこともあるのでは?」と、その上で、「この話を聞いて思い出したのは、麒麟の川島明さんがインタビューのなかで『“ラヴィット!”(毎週月~金曜朝8:00-9:55、TBS系)では、僕は教育実習生のような存在なんだ』と言っていたこと。教師ではなく、生徒と距離が近い存在であることによって、番組出演者がボケやすい空気を作り、良いものを生み出していると感じた。でも、みんなが川島さんのような存在になるのはむずかしい。おもしろくできる技術がないと、“ただ安全なだけ”になっちゃう」と語った。
兼近は「確かに、心理的安全性がない番組が、コンテンツとしておもしろい場合もある。そもそもテレビ業界は、心理的安全性が皆無な世界だと思う。制作陣や視聴者に刺さらなければ、二度と番組に呼ばれなくなる可能性もあるので、常に“心理的危機”を感じながら戦う場所」と、生き残る上での苦悩を明かした。