バラエティ番組「BAZOOKA!!!」が6月4日、ABEMAでスタートした。BSスカパー!で2011年10月から2019年8月まで放送された同番組は、「高校生RAP選手権」をはじめとした名物企画を生み出したり、数多くのエッジの効いたゲストを招いたりと、攻めたスタイルのバラエティとして人気を博した。MCとして出演する小籔千豊とくっきー!に、コンプライアンスの厳しさが増す現在において「BAZOOKA!!!」のような攻めた番組をやることについて聞くと、「うまいこと網の目をすり抜けて、面白いこと、珍しいこと、エッジの効いたことをしてくれると確信している」(小籔)、「『BAZOOKA!!!』のスタッフは超S級クラスのスーパークルーですから」(くっきー!)とそれぞれスタッフへの信頼の厚さを語った。
『BAZOOKA!!!』復活に「感謝しかない」水原希子&平本蓮も新メンバーに
――「BAZOOKA!!!」がBSスカパー!からABEMAに放送局を変えて約3年ぶりに復活することとなりましたが、復活にあたっての心境を聞かせてください。
小籔:すごくうれしかったですね。「BAZOOKA!!!」は、僕が死ぬ間際に頭を巡る仕事の思い出の中で、真っ先に頭に浮かぶような番組です。同じ放送局ですら一度終了した番組が復活することは珍しいのに、違う放送局で…というのは聞いたことがない。おそらく、BSスカパー!さんとABEMAさん、双方に理解のある柔和な大人たちがいたからこそ実現できたと思うので、感謝しかありません。
――ABEMA版からは水原希子さんがMCに、平本蓮さんがレギュラーメンバーにそれぞれ就任しています。この新レギュラー二人の印象を聞かせてください。
小籔:水原(希子)さんと平本(蓮)くんが番組に馴染めるのか不安だったんですけど、すごいオープンマインド系の人たちで安心しました。2人とも佇まいだけ見ると「関西芸人とはスイングできねぇぜ」みたいな雰囲気ですが、めちゃくちゃ優しくて。僕らに寄り添おう、番組を盛り上げようとしてくれる心意気がビンビン伝わってきて、チーム的にすごく好感触ですね。
捨てるところのない牛みたい…くっきー!「収録は全部面白かった」
――くっきー!さんはここまでの収録を振り返ってみていかがですか。
くっきー!:余すところなく全部面白かったです。捨てるところのない牛みたいな番組ですね(笑)。
――BSスカパー時代、特に印象に残った企画やゲストなどいれば教えてください。
小籔:生放送で上祐(史浩)さんにインタビューした回が印象に残っています。その時は人生で一番、細いロープの上を慎重に歩いているような感覚になりました。上祐さんに対してはやはり良くない感情を持たれている視聴者さんもいるわけで。だから褒めてもいけないし、けなしてもいけないし、怒るわけにもいかないし、笑ってもいけない。僕が一つ間違えれば、観ている人たちをすごく不快な気持ちにさせる可能性だって十分ある。そんな状況下でずっと話をしていかなければならなかったので、生放送中すごく緊張したのを覚えています。
くっきー!:僕は、ミュージシャンのクリトリック・リスという人が印象に残っています。はげた背の低いおじさんなんですけど、芸名からして「マジでどういう精神で活動してんねやろ?」と。心強すぎて逆にカッコいいと憧れを抱きました(笑)。