小籔千豊&くっきー!が語るスタッフへの“厚い信頼”「何の心配もしていない」
――近年、地上波ではコンプライアンスがどんどん厳しくなっています。一方でネット番組ではそれに比べると、ある程度の自由が確保されているかと思いますが、この現状についてどう捉えていますか。
小籔:地上波に限らず、ネットの中にも割と規制はあるじゃないですか。地上波で多少過激なことをやったとしてもほとんどの人は怒らないですけど、一部の人が怒ってクレームを入れてくるから規制しているわけですよね。ネットも同じです。たとえばYouTubeって何でもアリかと思いきや色々な制約が存在しているし、わりと炎上騒動も起きているじゃないですか。だから、地上波とネットに規制の度合いにさほど差異はなくて、ちょっとアカンことをやった時に、昔ほど世間が寛大じゃなくなっているだけかなと思うんです。
くっきー!:地上波って「これはいい」「これはダメ」っていう境目がきっちりしてますよね。でもネットって、ルールが曖昧だからこその怖さがある気がしていて。それにBANされたりとか、意外と厳しかったりもするじゃないですか。なのでネットには、色々やっていいイメージなのに制止されることがある分、地上波よりも息苦しさを感じることもありますね。
――コンプライアンスの厳しさが増す中で、「BAZOOKA!!!」のような攻めた番組に対してやりにくさを感じることはありますか。
小籔:BSスカパー!時代も野放図に何でもやって良かったわけではなかったんですよ。コンプライアンスをしっかりと守りつつ、その間隙を縫ってやってきた番組がこの「BAZOOKA!!!」なんです。なので、どんな時代になろうがうまいこと網の目をすり抜けて、面白いこと、珍しいこと、エッジの効いたことをしてくれると確信しているので、その辺は何の心配もしていません。それに、「BAZOOKA!!!」はギリギリを攻めようとしているスタッフよりも、面白いことを追求したいと思うスタッフが多いんです。面白いことの一つがたまたまギリギリなことだった…というだけなんですよね。
くっきー!:「BAZOOKA!!!」のスタッフは超S級クラスのスーパークルーですから。クルーも「狂う」ほうのクルーですし(笑)。最強のチームで、すべてが爆裂なので、何のストレスもなく現場に来させてもらっています。
――最後にメッセージをお願いします。
小籔:今回「BAZOOKA!!!」が復活したことで、地元に帰ってきたような気持ちになっています。ABEMAでの放送になったことでスマホでも観られるようになりますので、外出先などでも気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです。
くっきー!:「BAZOOKA!!!」は、「高校生RAP選手権」を誕生させたことからもわかる通り、カルチャーを生んだ番組だと思うんです。カルチャーでいうと、小籔さんはNIGO的な存在。だからこれからも、どんどん新しいカルチャーを生んでいけたらいいですよね、NIGOを中心に(笑)。
小籔:ゆくゆくはトレーナーでも発売できたらいいですね(笑)。