過去の関係性を活かした「イージーモード大会」
特番時代を含め、これまで「サビだけカラオケ」は8回行われており、複数回チャレンジしている挑戦者もいる。回を重ねるごとに、スタジオと挑戦者との関係性(といってもVTR越しの一方的なもの)が深まっていくのも、「鬼レンチャン」の見どころだと言えるだろう。
26日放送の「イージーモード大会」も、そうした関係性を有効活用したものだった。何度も失敗してきた人、実力が未知数な人に向けた、比較的簡単な曲バージョンの「サビだけカラオケ」である。10レンチャンの賞金はぐっと下がって10万円。
そこに満を持して登場したのが、演歌歌手・徳永ゆうきだった。過去6回挑戦して、最高記録は4レンチャン。初登場は2年前の初回特番で、目が潤むほど緊張してしまい、レベル1の福山雅治「家族になろうよ」をわずか8音で外す大失態を犯してしまう(以降、番組では緊張で目が潤むことを「徳永る」と呼び、危険信号として扱う)。
前回は「初心に返る」と、デビュー当時の衣装である水兵服で挑むもやはり失敗。スタジオでかまいたち山内が「次回ジャック・スパロウになってもらおう」と提案したのを受け、今回は本当に「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウの姿でやって来た。
「プライドがズタボロ」「意味分かんない」とブツブツ文句を言う徳永に、スタジオは「やる気あるのか」「本来出られないはずの成績」「歌じゃなくて滝行にしよう」と総ツッコミ。しかしその声はVTRの徳永には届かず、徳永は1曲成功するごとに指パッチンなどしてはしゃぎ始め、さらなるツッコミを誘う(結果は6レンチャンで終了)。
また、過去3度失敗した河合郁人(A.B.C-Z)も登場。前回はレベル3で先輩であるKinKi Kidsの「夏の王様」に挑戦するも、高音で声が出ないというまさかの結果で失格に。「お母さんも見ているから」とリベンジに燃える河合だが、過去3度の失敗(1レンチャン→2レンチャン→2レンチャン)を受けて、番組ではすっかり「できない子」扱い。VTRでは隙あらば前回のリプレイを流し、「高音」をイジり倒す。
しかし河合は順調に成功を重ね、レベル5で遂に「夏の王様」にリベンジする機会を得た。スタジオ全員が固唾を飲んで見守るなか、前回失敗した高音ポイントを……クリア! 「出た!」とスタジオが湧くが、すぐあとの高音ポイントで「オォォ~」と声が出ず失格。あまりの間の良さ(悪さ?)に、千鳥とかまいたちはひっくり返り、「めちゃくちゃオモロい」「漫才の作り方と一緒!」と讃えたのだった。