日々感謝を忘れずに、距離感を大事に
――Uターンして家業を継ぎ地元の人に愛される湊、大家族で兄妹の面倒をよく見るシンと、家族や周囲の人間との関わりも丁寧に描かれますが、お二人が、人との関わりの中で大切にしていることがあれば教えてください。
草川:僕は、初対面の方からの印象があまり良くないみたいで(笑)。自分の中では全然そんなつもりはなく、ただ朝に弱くてテンションが低いだけなんです。メークしてから「よし」とスイッチが入るというか。今回の現場でも、「最初すごく怖かったです」と言われたので、この歳にしてそういうのは良くないなと、心から改善したいと思っています(笑)。
あとは、やっぱり日々感謝を忘れずに人と接していきたいですし、思いやりが全てだと思うので、そういうところを大切にしていきたいなと思います。
西垣:とにかく距離感を大事にしなきゃと意識しています。プライベートでもそうですが、こういう現場とかでも、仲の良い役だったら実際にも仲が良い方が、カメラを通してより伝わると思いますし、逆に敵対する役なら、実際にその人が嫌いなわけではないけど適度な距離感を保つのが大事だなと思っています。
あとは、自分も周りの人も含めてお芝居しやすいようにスタッフさんとも積極的にコミュニケーションを取っていって、自分が100%のパフォーマンスをできるような土台や環境を自分で作るようにしています。お仕事の現場でもプライベートでも話しかけやすい人を目指しています。
――今後目指す俳優像や、やってみたい役などがあればお聞かせください。
草川:いろいろな役を幅広く演じられたらなと思います。カメレオン俳優とまでは言えないですけど、なんでもできる役者になりたいと思います。
西垣:僕は、先生役をやりたいんです!というのも、僕の父も叔父も祖父も教師で、西垣家には先生が多いのと、生徒たちに何かを届ける先生と、作品のメッセージや脚本家さんの意図を誰かに届けるこのお仕事には通ずるものがあるなと思っていて。当分先になるかもしれないですけど、挑戦したいです。
――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。
草川:いまBL作品がすごくブームになっていて、いろいろな作品があると思いますが、どの作品にも負けない強いメッセージ性のある作品になっていますので、ぜひたくさんの方に愛してもらえればなと思います。見てください!
西垣:この作品は、胸キュン要素だけではなく、2 人の気持ちのすれ違いや、うまくいかないことへのもどかしさといったモヤモヤする部分もきちんと描かれていますし、登場人物の優しさや温かさも丁寧に描写されているので、そういったところも皆さんに見ていただきたいなと思います。