<セックス・ピストルズ>ルイス・パートリッジ、シド・ヴィシャス役抜擢に「信じられなかったよ」
――この映画をやる前、演奏経験などはありましたか?
いいえ。そういったことはなかった。みんなが学ばないといけなかったんだ。だから、スティーヴ役のトビー(・ウオラス)はギターを学ばないといけなかったし、ポール・クックのジェイコブ(・スレイター)はミュージシャンなんだ。彼は素晴らしいんだよ。彼はドラムをたたくことができた。ありがたいことにね。僕らには彼が必要だった。
アンソン(・ブーン)は、ジョンのように歌うことを学んだ。そして僕は、ベースを弾くことを学んだんだ。それはかなり時間がかかった。でも同時に、それはちょっとシドと同じスタイルなんだ。ベースを渡されて、そのノート(音符)に挑む感じなんだ。
――誰か、シドについて知っている人と話したりしましたか?
僕はできるだけ多くの意見を聞こうとした。(そして)しばしば、それらはかなり矛盾していた。2人の人たちが、同じ人に対して、全く違うことを言うんだ。
でも、彼の友達の多くが、それがどういったものだったかについて、僕らの所に話しに来てくれた。彼らはとても彼のことを気に入っていたよ。そして基本的に、彼のことを、こういった興奮しやすい子どもとして見ていた。物事をやり過ぎてしまうね。
スティーヴは、彼について好意的に話していた。彼らはみんな情報を提供してくれた。ポール・クックも、グレン・マトロックも来てくれた。彼らみんなが、彼についてナイスなことを話してくれたのは、とても面白かった。彼に会ったり、彼と生活していた人たちと会うのは、とても奇妙で素晴らしい体験だったよ。
監督は「すごくたくさん事実の宝庫を持っている」
――ダニー・ボイル監督とはどういうことを話し合いましたか? また、このキャラクターを演じるにあたってアドバイスをくれましたか?
彼は、どんなことに関してもすごくたくさん事実の宝庫を持っているんだ。ほぼすべてのことにとても興味を持っている。彼にはいつも何か言いたいことがあるんだ。(そして)彼はそれをとてもクリエイティブな方法で考える。
彼はすべてのことにおいて、とても、とても協力的だった。どのように僕たちに話し掛けるとか、あるシーンに対して、彼が与えてくれるアイデアとかね。ああいうマインド(考え)を持った人と仕事をするのはとても興味深かったよ。
すごく長い間この業界にいて、少し違う見方で物事を見ている人と仕事をするのはね。彼は僕にたくさんの音楽を教えてくれた。僕は、ダニー・ボイルが作った1960年代、70年代のすごくたくさんの曲の素晴らしいプレイリストを持っているんだ。
――彼はあなたが聞くようにリストを作ったんですか?
彼は僕たちに、これらすべての音楽を教えてくれたんだ。もちろん、僕はそれを聞いたことがあった。でも、70年代の歌はあまり知らなかった。それで彼は、その当時どういうことが起きていたかを僕に見せてくれた。
だから、たくさんヴェルヴェット・アンダーグラウンドがあった。たくさんデヴィッド・ボウイがあった。ピンク・フロイド、ロキシー・ミュージックもね。彼は僕に、これらすべてのアーティストを紹介してくれたんだ。それはとても助けになったよ。
――ちなみに、日本に行ったことはありますか?
行ったことはないんだ。ぜひ日本に行きたいよ。
――では最後に、日本にはこのシリーズをとても楽しみにしているピストルズ・ファンがたくさんいます。日本のファンにメッセージをお願いいたします。
(ピストルズが)どれほど多くの人々に愛されていたかということに、本当に驚いたよ。50年前に、何もないところから出てきたこの4人がいたために、日本の若者たちがこのシリーズを楽しみにしているなんてね。
セックス・ピストルズがどれほど多くの人々の心に届いていたかというのは、考えてみるとすごいことだよね。僕はぜひ日本に行ってみたい。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/pistol/
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