笑いの宝庫が初のゴールデン進出!ネクストブレイクはだれ?
今回のゴールデン放送は事前収録となるが、配信されている過去回は深夜の生放送ということもあり、かなり自由度が高いのも魅力だ。特にCM前に流れる中継企画には、芸人たちの発想力が活かされている。
例えば、2011年は大阪マラソンの開催を記念し、千鳥や笑い飯、レイザーラモンRGらがキャラクターになりきって坂を駆け下り、ちょっとしたネタを披露する『全力坂50m走』、東京オリンピックが開催された2021年は、ゆりやんレトリィバァ、守谷日和、熊元プロレス(紅しょうが)らによる『笑いと平和の祭典 2021』の開催式を浅越ゴエがリポートする中継企画で番組を盛り上げた。
リミッターを外し、好き勝手に番組で暴れ回る芸人たちを深夜のテンションで眺めているだけで楽しい。普通ならばカットされるようなプチハプニングや観覧客のシビアな反応も流れるが、その嘘のない感じこそ「オールザッツ漫才」といえよう。
また、そういう場所にこそ、笑いの神様は降りてくるもの。ムーディ勝山、レイザーラモンHGの「ハードゲイ」、サバンナ高橋茂雄の「犬井ヒロシ」、たむらけんじの獅子舞スタイル、なだぎ武の「ディラン・マッケイ」、天津木村のエロ詩吟、とにかく明るい安村の「安心してください、はいてますよ!」など、一斉を風靡したキャラクターやネタがこの番組から誕生している。まさに“笑いの宝庫”だ。そんなお笑いファンに長年愛される「オールザッツ漫才」が、32年目にして初のゴールデン進出。
今回は「ネタバトル」がメインとなり、昨年度優勝者のヘンダーソンや、ロングコートダディ、ニッポンの社長、白桃ピーチよぴぴ、天才ピアニストら、若手芸人計18組が1分間のショートネタでバトルを繰り広げる。ちなみに優勝者には、決勝の獲得点数(200点満点)×1万円分の賞金が用意されているという。TVerでは霜降り明星が出演芸人18組を解説するオリジナルコンテンツ「霜降り明星の あなたは誰推し!?オールザッツ漫才ゴールデン大解剖SP」も配信中だ。そうした初の試みを含め、ネクストブレイクの称号を手にするのは誰になるのか見届けてほしい。
■文/苫とり子
よしもとアール・アンド・シー
発売日: 2011/03/01