親子の役を演じたということで、もし本当の親子だったら夏休みにどこに出かけたいか?という質問が投げかけられた。菅田が「さっきチラッとお話をした時、海外で友人とドライブをしていろんなところを回られたというのを聞いたので、そういうの、いいですね。いくらでも運転します。ぜひサングラスをして、スカーフを巻いて、オープンカーでヨーロッパの街並みをドライブしたいです。パリとか」と答えた。
原田は「もし浅草だったら、夜に隅田川を船で渡って、最後に花火を見るというのが楽しそうだなと思いました」と話すと、菅田は「この映画を経て、一緒に花火を見たら泣いちゃいます」と、撮影での花火のシーンを思い出した様子。
「花火のシーンは、CGに見えるぐらいキレイ過ぎてビックリしました。撮影のために、セリフに合わせて花火師さんが調整してくれたので、お芝居をするフィールドとしては今までにないぐらい広かったです。地球全体って感じで、本当に生きてる感じがしました」と撮影をしみじみと振り返った。
他に撮影時での印象的なエピソードを聞かれると、菅田は「やっぱり(原田の)ピアノじゃなですかね。いまだに習われてると聞きました」と答えた。
原田は「映画の中ではうまく弾けるようにはならなかったんですけど、ピアノそのものの音が好きになって、先生にそのまま教えていただいています」と、本作きっかけでピアノのレッスンを受けていると話した。その時の様子を菅田は「僕もピアノを習っていたので、すごく既視感のある風景でした。現場で原田さんがピアノを練習されていたんですけど、落ち着くんですよね。実際に原田さんが弾いた生音が使われているので、そのシーンを見てもらいたいです」と見どころを語った。
最後、菅田が「2年前、コロナ禍で撮影も全部ストップしていた時に、川村さんから『自分が書いた本で菅田くんと一緒に映画を撮りたいんだ』と言ってもらい、勝手な使命感をもって臨みましたがついに公開ということで嬉しいです。プロモーションでは文句ばかり言ってましたが(笑)、今日はこんな素敵なところで穏やかなトークもできて、祈願もできて、気持ちがいいです。ぜひ映画館に足を運んでいただきたいです」というメッセージで締めくくった。
映画「百花」は9月9日(金)より全国東宝系にて公開。
◆取材・文=田中隆信
TCエンタテインメント