期待の新進女優・山下聖菜「私にしかできない“何か”を見つけられたら」
――劇中では、殺陣のシーンが多いと聞きました。
そうなんです。かなり多いので、毎日居残り練習(笑)。先輩方に付き合っていただいています。どう構えたら格好良く見えるのか。動きが止まった瞬間の姿がすごく重要なんですが、そこが決まらないときれいに見えないので、アドバイスをいただきながら自分でも勉強しているところです。
――では、作品の見どころをお願いします。
純粋に「愛」というものが大きなテーマとしてあります。妖(あやかし)も人間も、それぞれに対していろいろな思いを抱いていて。捉え方によって、見え方も変わってくると思います。
白娘は人間を大切に思っている妖。大きな壁にぶつかる妖と人間の恋模様は、とても切ないです。根本的に悪い心を持っているキャラクターがいないので、感情移入できる役が多い作品。ぜひ、劇場に足を運んでいただけるとうれしいです。
――ちなみに、舞台の時のルーティンは何かありますか?
今年の3月に出演した舞台の時に初めてゆず茶を飲みました。現場にあったもので、ジャムのようなものを溶かすタイプ。飲んだらすごく気持ちが落ち着いたんです。これはいいなと思って、毎日本番前と舞台が終わった後に飲んでいました。
――好きな食べ物は?
おばあちゃんが作ってくれる黒豆です。お正月は、そればっかり食べています(笑)。どうやって煮ているのかは分からないんですけど、市販のものと何かが違うんですよ。いつか、自分でも作れるようになりたいですね。
――お料理はするんですか?
レシピを見ながらたまに作ります。時間があればですけど(笑)。料理は好きです。自信があるかどうかは…、自分で食べてみておいしいと思うぐらいのレベルではあると思います(笑)。
――苦手な食べ物は?
海藻全般。小さい頃から苦手です。家のおみそ汁は私だけワカメが入っていません(笑)。
――お休みの日は何をしていますか?
朝起きた時の気分次第で変わります。急に買い物に行きたくなったり、何の目的もなく2、3時間ぐらいブラブラ歩くこともありますよ。この前は一人でスカイツリーまで歩きました。
地上から「高いなぁ」って言いながら見上げて。結局、展望台には行かず、そのまま帰りました(笑)。いつも前もってスケジュールを立てないので、外出しない日はずっと家でDVDを見て過ごすこともあります。
――今後の目標は?
他の方のお芝居を見ていていつも思うのが、見ている人を引き込んでいく演技はすごいなということ。ついつい見てしまいますもんね。一つひとつの動きやせりふで引きつけられるようなお芝居ができるようになりたいですし、私にしかできない“何か”を明確に見つけられたらいいなと思います。
デビューからずっと舞台に出演しているので、映像作品にも興味があります。どういうふうに作っていくのか分からないので怖さもありますけど、いつか挑戦してみたいですね。
取材・文=月山武桜
山下聖菜(やました・せな)
1998年12月16日生まれ
福岡県出身 A型
●舞台「幻想奇譚 白蛇伝」の他、今年は「遠い夏のゴッホ」や「煉獄に笑う」などに出演予定。
【公式HP】http://sweetpower.jp/sweetpower/sena/
【公式ブログ】http://lineblog.me/yamashitasena/
「舞台「幻想奇譚 白蛇伝」
5月25日(木)~30日(火)まで東京・紀伊国屋サザンシアターで上演
【HP】http://www.genso-hakuja.com/