金子大地“頼家”と梶原善“善児”、両氏の壮絶な最期でトレンド世界1位<鎌倉殿の13人>

2022/08/29 18:16 配信

ドラマ レビュー

金子大地“頼家”の元を訪れた山本耕史“三浦義村”(C)NHK

小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第33回「修善寺」が8月28日に放送された。二代目将軍の源頼家(金子大地)と暗殺者・善児(梶原善)が刀を交える最期が描かれ、Twitterのトレンドランキングは番組タイトル「#鎌倉殿の13人」が世界1位となった。(以下、ネタバレが含まれます)

頼家が修善寺へ飛ばされる

小栗旬“義時”と坂東彌十郎“時政” (C)NHK


三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時(小栗)と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。

今週は、相次ぐ主要人物の死を見届けてきた視聴者にも、強烈な衝撃が走る回となった。

鎌倉では政子(小池栄子)の次男・源実朝(嶺岸煌桜)を鎌倉殿とする新体制が始まり、時政(坂東彌十郎)が執権別当に就任。時政を裏で支えるりく(宮沢りえ)は実朝の正室を京から迎えることを進言し、娘婿である平賀朝雅(山中崇)を通じて後鳥羽上皇(尾上松也)に願い出る。しかし、御家人たちは派手に権力をふるう北条を敬遠しており、義村(山本耕史)の忠告に義時(小栗旬)も苦笑するしかなった。

一方、失意の頼家(金子大地)は、自分が長く眠っている間に妻・せつ(山谷花純)も、乳母夫の比企能員(佐藤二朗)も死んでいることを知り、北条への恨みを高めていた。長男・一幡(相澤壮太)の命も消されたと分かると冷静さを完全に失い、修善寺にその身を追いやられてしまう。

善児と暮らす一幡に悲劇が訪れる

小栗旬“義時”に異を唱える坂口健太郎“泰時”!火花散らす親子ショット(C)NHK


ところが幼き一幡は生きている、ということが泰時(坂口健太郎)から語られ、義時は目を丸くしたのが前話でのこと。善児とトウ(山本千尋)が一幡の身を預かっていると知った義時が、善児の住まいに向かい「あれは生きていてはいけない命だ」と伝えたが、善児は昔のように返事ひとつで殺しを実行することはなかった。

しかし、トウは「一幡様、トウと水遊びいたしましょう」と一幡を連れて行き、すべてを悟った善児。それは自分がかつて八重(新垣結衣)の子・千鶴丸を「川遊びをいたしましょう」と誘い、命を奪った姿と重なったのであろう。もう、一幡が遊ぶことはない自作のブランコの縄を静かに切った善児であった。義時も兄・宗時(片岡愛之助)の形見を善児が持っていることを知ったが、もはや自分の進んできた道を思うと非道な善児を責めることはできなかった。

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