幅広い世代に共感を生む“高校生あるある”などを武器に活躍し、若い世代にも絶大な人気を誇るお笑いコンビ・土佐兄弟が、自身のキャリア史上最大となるイベント「『土佐兄弟の青春文化祭 2022』〜Zったい忘れられない1日をキミに〜」を、9月23日にKT Zepp Yokohamaにて開催する。「青春をコロナに奪われてしまった学生のためになにかできることはないか」という思いから企画が始まり、本番に向けて力を注いでいる。また、実の兄弟である土佐兄弟だが、お笑いコンビとしても「兄弟としての関係性とあまり変わらない」という。小さい頃から喧嘩することもなかったという2人だが、コンビ結成後、1度だけあった「コンビとしての危機」を明かした。
「青春をコロナに奪われてしまった学生のために…」土佐兄弟がイベントを開催する思い
――まずは今回のイベントを開催するに至った経緯をお聞かせください。
有輝:“高校生あるある”のネタをずっとやっているので、以前から撮影する場所として教室を借りたりしていたんです。その時に、今の高校3年生は一回も文化祭を経験したことがないし、ほとんどの行事に参加したことがないと聞きました。そこで、高校生のネタをやらせてもらっている僕らが、青春をコロナに奪われてしまった学生のためになにかできることはないかなと考えて、今回の文化祭を開催することになりました。
――その時点で「青春文化祭」は、どのような内容をイメージしていたのでしょうか。
有輝:その時は、ただただ体育館にみんなで集まってバンドが出ていたり、漫才をやっているやつがいたりするようなものをできたらいいなという感じでした。ところが、実際にやりましょうと決まってから開催まで1カ月しかなかったんです。そんな状況で今回出演してくださるゲストの方は、本当にものすごい勇気のある方々と、本当に優しい方々(笑)。演者についての心配もたしかにありましたが、お客さんが集まるのかなという不安もものすごくありました。
卓也:遅かれ早かれこういうイベントはずっとやりたいと思っていました。今までコロナ禍でイベントがなかなかできなかったということもあって、準備期間が1カ月しかないとはいえ、この機はやっぱり逃したくなかった。やるからにはとにかくいいものを集中して作って、来てもらった方に楽しんで帰ってもらいたい。その一心で毎日過ごしています。
絶対に出たいと言ってくれた…フレデリックの厚意に感謝「激アツでした」
――ゲストの人選もお二人が中心に進めたのでしょうか。
有輝:やりたい内容を決めた上で「それだったら誰だろうね」と相談しながら、僕らが選ばせていただきました。
卓也:とはいえ本当に直前なので、全く関係性のない人には声を掛けられないんですよ。だから過去に関わらせてもらったことがあったり、個人的に関係がある人の中からお願いをしました。
有輝:ロックバンドのフレデリックさんなんて、今ツアー中なんです。その状況で出てくださるのは本当に半端ない。まさかスケジュールの合間を縫って来てくださるとは思わなかったので、一生フレデリックさんには足を向けて寝られないです。
卓也:フレデリックさんは以前、番組でご一緒させてもらったんですが、その後、僕らが主催したお笑いのライブをわざわざ見に来てくれたことがあるんです。でも当日券がなかったので入れなかった。
有輝:「入れろよ」と思ったよ。
卓也:なんで入れないんだよって(苦笑)。それから個人的に連絡を取り合って「次に来る時は絶対に言ってください。招待します」って。逆にフレデリックさんに「ライブを見に来てください」とも言っていただいたんですが、今度は僕らの仕事の都合がつかなかったりして。そういうやり取りの中で「実は今回イベントをやるんですけど、どうですか」とお声掛けしたら、ものすごく前向きにスケジュールを調整してくれて、「絶対に出たい」と言ってくれたんです。検討していただけるだけでも、本当にありがたいのに、出演を決めてくれた。激アツでしたね。