女優発掘・育成プロジェクト「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』season2」でグランプリに輝いた幸澤沙良が主演を務めるTBSのよるおびドラマ「差出人は、誰ですか?」(毎週月~木曜深夜0:40-0:55、TBS系※一部地域を除く)。秋元康が企画・原案を手掛ける同作は、「SNS社会に生きる若者たち」をテーマに、「本音で人と向き合うこと」「匿名を使わずに相手に気持ちを伝えること」の大切さを、「手紙」というアナログなツールを使って完全オリジナル脚本で描いていく。
WEBザテレビジョンでは、主人公・美月(幸澤)のクラスの王様的存在の成田育を演じる櫻井海音、成田と幼なじみで、ある時を境に成田からいじめられている馬場浩人を演じる窪塚愛流にインタビューを実施。今作が初共演となる二人に、お互いの印象や撮影現場でのエピソードなどを聞いた。
櫻井、初共演の窪塚の人柄に「すごく安心しました」
――お二人は初共演とのことですが、共演される前の印象と、共演してみての感想を教えてください。
櫻井:共演する前は、モデルとしてクールに写真に写っている愛流を見ることが多かったので、最初はクールで口数が少なくて、ちょっと尖っているんじゃないかなというイメージを持っていました。でも、会ってみたらものすごく謙虚で腰が低くてかわいらしい子だったので、すごく安心しました。今回、成田と馬場の距離が詰めづらい設定だったので、愛流も現場で意識してくれていたように、最初から距離を縮めるという感じではなく、成田と馬場が仲直りをする展開を演じる中で、どんどん距離が縮まっていったなという感覚があります。
窪塚:櫻井さんが役者や音楽の世界で活躍されていることは知っていたので、役者とモデルの活動をしている僕とは違った世界で活躍している櫻井さんと仲良くなりたいなと思っていました。ただ、ドラマの成田と馬場の関係性を考えると、最初からたくさん話すのは役を作る上でどうかな…と思ったので、敢えて積極的に話したりはせずに、ドラマの役同士の距離感を大切にしようと思って現場で過ごしていました。ドラマのストーリーが進行するとともに二人の関係性も変わっていったので、徐々に櫻井さんと普段の何気ない話やふざけた話もできるようになれたのでうれしいです。
高校時代の窪塚は王様タイプ!?
――櫻井さん演じる成田はクラスの王様的存在、窪塚さん演じる馬場はクラスのいじめられっ子という役ですが、それぞれの役とご自身で似ている部分はありますか?
櫻井:僕は、成田のキャラクターそのままですね。
窪塚、スタッフ:…。
櫻井:…嘘です、冗談です(笑)。でも、僕が今まで演じてきた役の中で、一番近いキャラクターなのかなと思います。そのまんまではないですけど、サッカーのクラブチームに入っているという設定もそうですし、高校時代、クラスの中では「イエイ!」って感じでにぎやかなタイプではあったので。でも、大人になるにつれて無邪気さだったり、不器用な部分だったり、学生時代から変わっていく部分ってあるじゃないですか。演じながら、学生時代から変わった部分や失った部分を思い出しました。
あと、これまでは割と暗い役や口数が少ない役が多かったので、初めてクラスの王様みたいな役をやらせてもらえて、気持ちが良かったです(笑)。でも、馬場をいじめていることに関しては、ただのいじめっ子にならないように監督と話し合いをさせてもらって、成田にいろんなバックグラウンドがあった上で今の馬場との関係性があるということを大切にしました。
――窪塚さんはいかがですか?
窪塚:高校生の時の自分と馬場を照らし合わせると真逆というか、僕はどちらかといえば成田側の…。
櫻井:王様だったの…?
窪塚:王様じゃないです! 王様じゃないですけど、明るくみんなを笑わせるようなキャラでした。最初は馬場をどう演じようかなと考えていたのですが、監督とプロデューサーの方から、弱々しい感じのいじめられっ子にならないように演じてほしいと提案をいただいたので、弱々しくならないように、馬場の大切な本を投げられるシーンでは、相手を睨んでみたり…視聴者の方々に伝わるかどうかはわかりませんが、自分なりに工夫してお芝居をしてみました。