コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、幼くして親を失い、病弱な一人娘のお嬢様の遊び相手としてある家に拾われた少女と、お嬢様との運命を描いたジョハンさんの漫画「鈴村家の滅亡」。11月13日に投稿されたツイートには、3万いいねを超える反響が集まり、「想像をかき立てる終わり方」「なんて美しい文学作品」「ラストまで見逃せなかった」などといった反応が相次いだ。作者のジョハンさんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。
作者・ジョハンさんへのインタビュー
――「鈴村家の滅亡」は3万いいねを超える反響です。ここまでの反響となったことについて率直な感想をお聞かせください。
皆様に喜んでいただけて嬉しいです。もっと漫画が上手くなりたいです。
ーー「鈴村家の滅亡」の創作のきっかけをお聞かせください。
特にきっかけはありません。最初のアイデアは「太陽のような女の子」「同じラストシーンを2回繰り返し、結末が違っている」というものでしたが、頭の中に長いこと置いておきすぎて、出力した時にはまったく違ったものになってしまいました。
――「鈴村家の滅亡」に込めた思いがあればお聞かせください。また、この作品を通して、読者に伝えたいことはありますか。
この作品に込めた思いは、「北斗の拳」の全編を通して語られていると思います。読者の方に伝えたいことは、「北斗の拳」を読んでください、ということです。
「自分よりダメな奴を探している時に、行き着くような人間になりたい」
――ジョハンさんの得意分野はギャグと百合とのことですが、このような作風に至ったきっかけはありますか?
自分の性格だと思います。ただ真面目にしていることには耐えられません。隙あらばふざけたいです。
――ジョハンさんが影響を受けた漫画や作品は何でしょうか?
影響を受けた作品はたくさんあります。一つ挙げるなら、「少林サッカー」のチャウ・シンチー監督の1999年の映画「喜劇王」です。この映画は、ストーリー展開、キャラクター、ギャグ、哀愁、全ての要素が絶妙のバランスで成り立っている名作です。私の好きなものがすべてここにあります。いつかこの境地に行きたいです。
――漫画全般において、執筆する際に意識していること、大事にしていることはありますか。
クソ真面目にならないことです。結果を気にして描くのは間違ってる、ということです。
――今後の目標や展望があればお教えください。
少し前までは人並みのまともな人間になりたいと思っていました。今は、ただただ将来性の無い役立たずになりたいです。人が自分よりダメな奴を探している時に、行き着くような人間になりたいです。今後も漫画を描き続けることで、それが可能になると信じてます。
――作品を読んでくれている読者やフォロワーにメッセージがあればお願いします。
愛してます!