読むだけで、どこへでもいける。それが漫画の良さ
──「ウチコマ」は漫画を語る番組ですが、お2人が思う漫画というエンタテインメントの魅力は何ですか?
生駒 私は小学生時代いじめられっ子だったので、漫画はお友達だったんです。漫画の中には味方がいっぱいいて。でもだんだん、本当に漫画そのものが面白くてのめり込んでいくようになりました。手に取って読むだけで、どこへでもいける。それが漫画の良さ。あとはしゃべらないのも良いですよね。二次元は裏切らないので。
内田 いろいろな技術が進んでいるなかで、漫画は白黒で、音もないし動かない。なのに何で漫画に惹かれるんだろうと不思議なんですけど……線と言葉から伝わる熱やパワーがあるような気がします。
──お2人とも、子供の頃から漫画に夢中だったとのことですが、漫画との接し方が変わったタイミングなどはありますか?
生駒 接し方は変わっていないです。ただ、もともと私は漫画を1000冊くらい持っていたのですが、引越しのときに漫画棚を解体して戻す工程が大変すぎて、お母さんが毎回高熱を出してしまって…。
内田 お母さんが!?
生駒 そう、お母さんが(笑)。だから1回漫画を手放すことにしたんです。自分のなかで総選挙をして、断腸の思いで一部を残して手放して、この先は電子書籍にしようって。でも紙の方が作者の方の愛が伝わるとこともあるのかなと思って。
内田 やっぱり紙がいいよね〜。
生駒 紙がいいんですよ。
内田 DMMさんを前にすみません(笑)。
生駒 あはは、本当だ(笑)。いや、電子書籍は持って歩ける本棚だし、いつでもどこでも買えて便利で素晴らしいので、私も利用させていただいているんですが、ふらっと本屋さんに行って新しい漫画に出会えたり、週刊誌で連載していたものが単行本になることで作家の先生の努力が形になったり、そういう感動を紙の漫画は届けてくれるというのもあって、結局また漫画を増やしちゃいました。棚の解体と組み立ては自分でやるからって言って(笑)。
漫画を通じていろいろインプットできる
内田 私ももともと、漫画は現実逃避の手段でした。現実がうまくいかないから漫画に逃げるという感じで依存していたんですが、大人になるにつれて、漫画といい付き合いができている気がします。
生駒 確かに、なりふり構わず漫画を読んでた時期ってあるよね。
内田 そう。現実がうまくいかないから「もう漫画しかない」っていう気持ちで読んでいた時期があって。でも今は、お仕事やお友達と遊ぶ時間は大事にしつつ、空いてる時間やインプットしたいときに読むという感じ。
──では、今も漫画は読んでいる?
生駒・内田 読んでいます!
──最近特に読んでいる漫画はどういったジャンルのものですか?
内田 最近は1、2巻で終わる作品にハマっています。長編でずっと読んでいるものはありますけど、新たに読むなら短い作品が多いです。長いものだと「ここから60巻かー。仕事と両立できるかな」と考えてしまって。だったら、今すぐに読めるものという感じで手に取るようになりました。
生駒 私はどこかにファンタジー要素があるものが好きです。でもドキュメンタリー作品もときどき読みますね。最近で言うと「戦争は女の顔をしていない」を読んで。旧ソ連の女性兵士の話で、すごく衝撃でした。私、昔は小説が大好きだったんですが、ある時からなぜか読めなくなっちゃって。だから小説を漫画化したものや、エッセイを漫画化したものを読んで、そこからいろいろな人の考え方を知るのも好きです。
──まさに、現実逃避だけじゃなくて、いろいろなことをインプットもできるのも漫画なんですね。
生駒 はい。
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